(仮訳)Cellulariella warnieriおよびその類似種
Welti, S. et al., 2022. Cellulariella warnieri (Basidiomycota, Polyporales) and its doubles. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: https://www.creamjournal.org/pdf/CREAM_12_1_7.pdf [Accessed October 27, 2022] 【R3-10003】2022/10/27投稿

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3行まとめ

Lenzites warnieriについて形態形質および分子系統解析を用いて分類学的検討を実施した。
TrametesクレードにおけるCellulariella属の正当性評価およびその再定義を行い、C. warnieriのレクトタイプを指定した。
また、Lenzites tenuisLeiotrametes属に移した。
Algeria, Tipaza-Blideen Atlas

(その他掲載種)

Cellularia warnieri (Durieu & Montagne) Kuntze
※本種のエピタイプ、ネオタイプ、レクトタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Cellularia acuta
生殖菌糸の形態が類似している
傘上面の構造に褐色の細胞間色素を含む
子実層托の構造が類似している
子実層の菌糸末端が尖った紡錘形
子実層の菌糸末端が結合菌糸から生じて突出する
結合菌糸の量が中程度である
結合菌糸がほとんどの場合孤立して生じる
肉の結合菌糸が疎らにしか分枝せず、頂部が時に剣状である
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が薄い
本種と異なり襞縁部が裂ける~歯牙状
本種と異なり菌糸構成が2菌糸型ではなく3菌糸型である
本種と異なり傘上面の構造に樹脂状物質を含まない
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cellularia acuta (Berkeley) Kuntze
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【よく似た種との区別】
Cellularia warnieri
生殖菌糸の形態が類似している
傘上面の構造に褐色の細胞間色素を含む
子実層托の構造が類似している
子実層の菌糸末端が尖った紡錘形
子実層の菌糸末端が結合菌糸から生じて突出する
結合菌糸の量が中程度である
結合菌糸がほとんどの場合孤立して生じる
肉の結合菌糸が疎らにしか分枝せず、頂部が時に剣状である
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が厚い
本種と異なり襞縁部が裂ける~歯牙状でない
本種と異なり菌糸構成が3菌糸型ではなく2菌糸型である
本種と異なり傘上面の構造に樹脂状物質を含む
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Leiotrametes tenuis (Berk.) Welti & P.-A. Moreau
旧名:Lenzites tenuis (Berk.) G. Cunn.
(基礎異名はDaedalea tenuis Berk.)
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