(仮訳)ブラジル、大西洋岸雨林に産した新種Ceraceomyces atlanticus
Chikowski, RS., Larsson, KH. & Gibertoni, TB. 2016. Ceraceomyces atlanticus (Amylocorticiales, Basidiomycota), a new species from the Atlantic Rain Forest, Brazil. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.296.1.5 [Accessed October 2, 2020] 【R3-07740】2020/10/2投稿

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3行まとめ

ブラジル、ペルナンブーコ州の熱帯雨林において広葉樹の腐朽材に生じた菌を検討し、Ceraceomyces atlanticusとして新種記載した。
本種は子実体が背着生で白色~べージュ色、子実層面が平滑で、担子胞子が楕円形平滑薄壁で非アミロイド、菌糸の一部が菱形の結晶に覆われることなどで特徴づけられた。
また、Corticium dovrenseのホロタイプ標本を検討し、原記載にある類球形刺状の胞子を確かめた。
Brazil, Pernambuco State, Jaqueira City, Reserva do Patrimônio Natural (RPPN) Frei Caneca

(新種)

Ceraceomyces atlanticus Chikowski & K.H. Larss.
語源…大西洋の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ceraceomyces tessulatus(イトツキマクコウヤクタケ)
ブラジルに分布する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国、ノルウェーなどにおける分布が知られている
本種より担子器が顕著に長い
本種より担子胞子のサイズが大きい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ceraceomyces subapiculatus
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなく米国などに分布する
本種より担子器が顕著に長い
本種より担子胞子のサイズが大きい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ceraceomyces serpens
ブラジルに分布する
本種と異なり子実層托が新鮮時シワタケ型である
本種より子実下層の菌糸の幅が狭い
本種より子実体形成菌糸層の菌糸の幅が狭い
本種と分子データが異なる(狭義Ceraceomyces属系統の外に位置する)