2019年7月20日 (仮訳)形態形質および分子系統により証拠づけられた新属新種、Cerarioporia cystidiata Wu, F. et al., 2016. Cerarioporia cystidiata gen. et sp. nov. (Polyporales, Basidiomycota) evidenced by morphological characters and molecular phylogeny. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.280.1.5 [Accessed July 20, 2019] 【R3-06418】2019/7/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国海南省の熱帯林で採集された菌を検討し、新属新種Cerarioporia cystidiataとして記載した。 本種は白色腐朽菌とみられ、子実体が背着生で担子胞子が紡錘形平滑薄壁、2菌糸型で生殖菌糸および骨格菌糸にクランプを有することなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でコア・ポリポロイドクレードに含まれた。 中国海南省瓊中リー族ミャオ族自治県吊羅山森林公園 (新種) Cerarioporia cystidiata F. Wu, L.W. Zhou & J. Si 語源…(属名)蝋の孔(管孔の質感から)/(種小名)シスチジアの 【よく似た種との区別】 Antrodia spp. 子実体が背着生 担子胞子が無色 担子胞子が薄壁 菌糸構成が2菌糸型 菌糸にクランプを有する 本種と異なり白色腐朽菌とみられるのではなく褐色腐朽菌である 本種と異なり子実体が蝋質~樹脂状ではなくコルク質 本種と異なりシスチジアが厚壁でない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(コア・ポリポロイドクレードではなくアントロディアクレードに含まれる) Megasporoporia spp. 白色腐朽を起こす 子実体が背着生 孔口が大型 担子胞子が無色 担子胞子が薄壁 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸にクランプを有する 本種より通常乾燥した場所に発生する 本種と異なり子実体が蝋質~樹脂状ではなくコルク質 本種と異なりシスチジアを欠く 本種と異なり骨格菌糸が非デキストリノイドではなくデキストリノイド 本種と異なり樹枝状糸状体を有する 本種と異なりハイファルペグを有する Cinereomyces spp. 白色腐朽を起こす 子実体が背着生 担子胞子が無色 担子胞子が薄壁 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸にクランプを有する 本種と異なり熱帯ではなく温帯~亜寒帯の針葉樹帯に分布する 本種と異なりシスチジアを欠く 本種と異なり骨格菌糸が非アミロイドではなくアミロイド Diplomitoporus spp. 白色腐朽を起こす 子実体が一年生 子実体が背着生 担子胞子が無色 担子胞子が薄壁 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸にクランプを有する 本種と異なり熱帯ではなく温帯~亜寒帯に分布する 本種と異なり被子植物ではなくほとんどの場合裸子植物に発生する 本種と異なり子実体が蝋質~樹脂状ではなくコルク質 本種と異なり孔口が大型ではなく小型~中型 本種と異なりシスチジアを欠く Trichaptum spp. 白色腐朽を起こす 菌糸構成が2菌糸型 子実層シスチジアを有する 生殖菌糸にクランプを有する 本種と異なり子実体が背着生ではなく半背着生 本種と異なり孔口が不規則形 本種と異なり担子胞子が紡錘形ではなく円筒形 本種と異なりシスチジアが便腹形ではなく錐形または棍棒形 Junghuhnia spp. 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり骨格菌糸が非シアノフィリックではなくシアノフィリックである 本種と異なり骨格菌糸シスチジアを有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(コア・ポリポロイドクレードではなくresidual polyporoidクレードに含まれる)