(仮訳)日本におけるイチジク萎凋病の原因菌である新種Ceratocystis ficicola
Kajitani, Y. & Masuya, H., 2011. Ceratocystis ficicola sp. nov., a causal fungus of fig canker in Japan. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354011700882 [Accessed September 6, 2014].
【R3-01073】2014/09/06投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

日本におけるイチジク萎凋病の原因菌を検討し、Ceratocystis ficicolaとして新種記載した。
本種は子嚢胞子が頭巾形で、Ceratocystis fimbriataに類似していたが、子嚢殻のサイズや生長速度などで区別された。
ITS領域に基づく分子系統解析の結果、本種はC. fimbriata(広義)のクレードに含まれたが、同菌群の他種とは子嚢殻のサイズなどで容易に区別された。
福岡県行橋市

(新種)

Ceratocystis ficicola Kajitani et Masuya
語源…イチジク属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ceratocystis fimbriata(狭義)
アナモルフの形態がほとんど同一である
明瞭な樽形の分生子を形成しない
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ceratocystis pinilliformis
アナモルフの形態がほとんど同一である
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本ではなくオーストラリアに分布する
本種と異なりイチジクではなくユーカリ属植物を宿主とする
本種と形態的に区別される
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される