(仮訳)オマーンおよびパキスタン産の壊滅的なマンゴーの萎凋病を引き起こす新種Ceratocystis manginecans
Van Wyk, M. et al., 2007. Ceratocystis manginecans sp. nov., causal agent of a destructive mango wilt disease in Oman and Pakistan. Fungal Diversity. Available at: http://www.fungaldiversity.org/fdp/sfdp/27_13.pdf [Accessed July 9, 2019] 【R3-06386】2019/7/9投稿

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3行まとめ

オマーンおよびパキスタンにおいてマンゴーに深刻な病害を引き起こしている病原菌を検討し、Ceratocystis manginecansとして新種記載した。
本種は広義のC. fimbriata複合種とは形態的に異なり、分子系統解析でも異なる系統を形成した。
本種と比較したブラジル産の標本もこの複合種の別の隠蔽種とみられたが、2菌株しか検討していないことから新種記載しなかった。
Oman

(新種)

Ceratocystis manginecans M. van Wyk, Al Adawi & M.J. Wingf.
語源…マンゴーを殺す
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ceratocystis fimbriata
同じマンゴーを宿主とする
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国、パプアニューギニアなどにおける分布が知られている
本種と異なり二次分生子柄を形成しない
本種と異なり分生子が樽形および円筒形ではなく樽形
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ceratocystis platani
二次分生子柄を形成する
分生子に2型を有する
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国、ギリシャなどにおける分布が知られている
本種と異なりマンゴーではなくスズカケノキ属植物などを宿主とする
本種より子嚢果頸部が長い
本種より子嚢果孔口の菌糸が長い
本種より分生子柄が短い
本種より二次分生子柄が短い
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される