(仮訳)北米産のRipartitella属に近縁な新属新種、Cercopemyces crocodilinus
Baroni, TJ. et al., 2014. Cercopemyces crocodilinus, a new genus and species related to Ripartitella, is described from North America. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/13-312?journalCode=umyc20 [Accessed March 26, 2019] 【R3-06069】2019/3/26投稿

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3行まとめ

米国ユタ州、コロラド州で採集された菌を検討し、新属新種Cercopemyces crocodilinusとして記載した。
本種は肉眼的にはテングタケ属に類似するが、分子系統解析でRipartitella属およびCystodermella属に近縁であった。
米国東部産の稀産種、Ripartitella ponderosaを本新属に移した。
USA, Utah, Boxelder County, Sawtooth National Forest, Raft River Mountains, about 2.4 km (1K miles) upstream of the Clear Creek Campground

(新種)

Cercopemyces crocodilinus T. J. Baroni, Kropp and V. S. Evenson
語源…(属名)ケルコペスの菌(ギリシャ神話に登場する悪戯好きな森の生き物、本種の認識の難しさから)/(種小名)クロコダイルの(傘表面のピラミッド状の鱗片から)
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【よく似た種との区別】
Cercopemyces ponderosus
米国に分布する
傘表面が鱗片状
担子胞子が小型
担子胞子表面の装飾が類似している
担子胞子が非アミロイド
側シスチジアがMelanoleuca型でない
傘表皮に膨大した細胞を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子表面の装飾が発達する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Cercopemyces ponderosus (A.H. Smith & Singer) TJ Baroni, Kropp, VS Evenson
旧名:Ripartitella ponderosa (A.H. Sm. & Singer) Franco-Mol.
(基礎異名はCystoderma ponderosum A.H. Sm. & Singer)
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【よく似た種との区別】
Cercopemyces crocodilinus
米国に分布する
傘表面が鱗片状
担子胞子が小型
担子胞子表面の装飾が類似している
担子胞子が非アミロイド
側シスチジアがMelanoleuca型でない
傘表皮に膨大した細胞を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種ほど担子胞子表面の装飾が発達しない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される