(仮訳)ラオス産のCercospora属および類縁属 (1):Zasmidium属(広義Stenella属)について
Phengsintham, P., Hyde, KD. & Braun, U. 2009. Cercospora and allied genera from Laos -1: Notes on Zasmidium (Stenella s. lat.). Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://sciencepress.mnhn.fr/en/periodiques/mycologie/30/3/cercospora-and-allied-genera-laos-1-notes-zasmidium-stenella-s-lat [Accessed June 9, 2021] 【R3-08490】2021/6/9投稿

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3行まとめ

ラオスのヴィエンチャン都およびボーリカムサイ県においてサーコスポロイド菌類の調査を実施した。
Zasmidium aporosaeなど4種のZasmidium属菌を新種記載した。
また、Stenella manihotiなど3種のStenella属菌をZasmidium属に移し、Z. meynae-laxifloraeをラオス新産種として報告した。
Laos, Vientiane Capital, Xaythany District, Nonh Saengchanh Village

(新種)

Zasmidium aporosae Phengsintham, K.D. Hyde & U. Braun
語源…Aporosa属の
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【よく似た種との区別】
Zasmidium suregadae
ラオスに分布する
本種と異なりAporosa属ではなくSuregada属植物を宿主とする
本種と異なり子座を有する
本種と異なり分生子柄が常に単生するという特徴を欠く
Stenella bischofiae-javanicae
アジアに分布する
同じコミカンソウ科植物を宿主とする
本種と異なりラオスではなくインドなどに分布する
本種と異なりAporosa属ではなくアカギ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子が単生または鎖生ではなく通常単生する
本種より分生子の最大幅が広い
本種と異なり分生子表面に緩く散在する粗い疣を有する
本種と異なり分生子の隔壁数が0-3ではなく2-6
Stenella brideliicola
アジアに分布する
同じコミカンソウ科植物を宿主とする
本種と異なりラオスではなくインドなどに分布する
本種と異なりAporosa属ではなくマルヤマカンコノキ属植物などを宿主とする
本種より分生子柄がずっと長い
本種と異なり分生子が単生または鎖生ではなく単生する
本種より分生子の幅が広い
Zasmidium manihotis
本種と異なりラオスではなくブラジルなどに分布する
本種と異なりAporosa属ではなくイモノキ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子柄が束生する
本種と異なり分生子が単生または鎖生ではなく通常単生する
本種より分生子がずっと長い
Stenella gorakhpurensis
アジアに分布する
同じコミカンソウ科植物を宿主とする
本種と異なりラオスではなくインドなどに分布する
本種と異なりAporosa属ではなくカンコノキ属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子が非常に小型である
本種と異なり分生子表面が平滑
本種と異なり分生子の隔壁数が1-3
本種と異なり菌糸が無色
Laos, Vientiane Capital, Xaythany District, Xay Village

(新種)

Zasmidium jasminicola Phengsintham, K.D. Hyde & U. Braun
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【よく似た種との区別】
Zasmidium pseudoramularia
アジアに分布する
同じモクセイ科植物を宿主とする
本種と異なりラオスではなくインドネシアなどに分布する
本種と異なりソケイ属ではなくNyctanthes属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子柄が埋生した菌糸から生じる
本種と異なり分生子柄が単生または緩く凝集してやや束生する
本種より分生子の幅がずっと狭い
本種と異なり分生子の隔壁数が0-1(-2)
Laos, Vientiane Capital, Xaythany District, Houay Den Meuang and Dong Mak Khai villages

(新種)

Zasmidium pavettae Phengsintham, K.D. Hyde & U. Braun
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【よく似た種との区別】
Stenella canthii
アジアに分布する
形態的に類似している
本種と異なりラオスではなくインドなどに分布する
本種と異なり子座を欠く
本種と異なり分生子柄が常に単生である
本種より分生子のサイズが大きい
Stenella meynae-laxiflorae
本種と異なり分生子柄がしばしば9-20本集まって良好に発達した束をなす
本種より分生子柄がずっと長い
Stenella coffeae
同じアカネ科植物を宿主とする
本種より分生子がずっと長い
本種と異なり分生子が多隔壁である
Stenella hyptiantherae
同じアカネ科植物を宿主とする
本種より分生子がずっと長い
本種と異なり分生子が多隔壁である
Stenella plectroniae
同じアカネ科植物を宿主とする
本種より分生子がずっと長い
本種と異なり分生子が多隔壁である
Stenella hivangueriae
同じアカネ科植物を宿主とする
本種より分生子がずっと長い
本種と異なり分生子が多隔壁である
Stenella xeromphigena
同じアカネ科植物を宿主とする
本種より分生子がずっと長い
本種と異なり分生子が多隔壁である
Stenella naucleae
本種と異なり子座が良好に発達する
本種より子座のサイズが大きい
本種と異なり分生子柄が7-55本集まって束生する
本種より分生子がずっと長い
本種と異なり分生子が多隔壁である
Laos, Vientiane Capital, Xaythany District, Houay Den Meuang village

(新種)

Zasmidium suregadae Phengsintham, K.D. Hyde & U. Braun
語源…Suregada属の
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【よく似た種との区別】
Stenella bischofiae-javanicae
同じトウダイグサ科植物を宿主とする
本種と異なりSuregada属植物が宿主として知られていない
本種と異なり子座を欠く
本種と異なり分生子柄が常に単生する
Stenella brideliicola
同じトウダイグサ科植物を宿主とする
本種と異なりSuregada属植物が宿主として知られていない
本種と異なり子座を欠く
本種と異なり分生子柄が常に単生する
Stenella gorakhpurensis
同じトウダイグサ科植物を宿主とする
本種と異なりSuregada属植物が宿主として知られていない
本種と異なり子座を欠く
本種と異なり分生子柄が常に単生する
Zasmidium aporosae
ラオスに分布する
本種と異なりSuregada属ではなくAporosa属植物を宿主とする
本種と異なり子座を欠く
本種と異なり分生子柄が常に単生する
Zasmidium manihotis
本種と異なりラオスではなくブラジルなどに分布する
本種と異なりSuregada属ではなくイモノキ属植物などを宿主とする
Stenella ateramnae
子座が大型
分生子柄が多数束生する
本種と異なりラオスではなくキューバなどに分布する
本種と異なりSuregada属ではなくAteramnus属植物などを宿主とする
本種と異なり宿主の病変が知られていない
本種と異なり落葉に生じる
本種と異なり菌糸体が内在する
本種より子座の直径が大きい
本種より分生子がずっと長い
本種と異なり分生子が淡い帯オリーブ色ではなく褐色
本種と異なり分生子の隔壁数が最大20

(新組み合わせ、ラオス新産種)

Zasmidium meynae-laxiflorae (Kavita Srivastava, A.K. Srivastava & Kamal) Phengsintham, K.D. Hyde & U. Braun
旧名:Stenella meynae-laxiflorae Kavita Srivastava, A.K. Srivastava & Kamal
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【よく似た種との区別】
Zasmidium vangueriae
インドに分布する
同じMeyna laxifloraを宿主とする
本種より分生子が単生する
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子に時に側枝を生じる

(新組み合わせ)

Zasmidium manihotis (U. Braun & F.O. Freire) U. Braun
旧名:Stenella manihotis U. Braun & F.O. Freire
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【よく似た種との区別】
Zasmidium aporosae
本種と異なりブラジルなどではなくラオスに分布する
本種と異なりイモノキ属植物などではなくAporosa属を宿主とする
本種と異なり分生子柄が束生するという特徴を欠く
本種と異なり分生子が通常単生するのではなく単生または鎖生する
本種より分生子がずっと短い

(新組み合わせ)

Zasmidium pseudoramularia (U. Braun) U. Braun
旧名:Stenella pseudoramularia U. Braun
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【よく似た種との区別】
Zasmidium jasminicola
アジアに分布する
同じモクセイ科植物を宿主とする
本種と異なりインドネシアなどではなくラオスに分布する
本種と異なりNyctanthes属などではなくソケイ属植物を宿主とする
本種と異なり分生子柄が埋生した菌糸から生じるという特徴を欠く
本種と異なり分生子柄が単生または緩く凝集してやや束生するという特徴を欠く
本種より分生子の幅がずっと広い
本種と異なり分生子の隔壁数が0-1(-2)でない