(仮訳)ラオスおよびタイ産の葉に斑点を生じる不完全糸状菌の新種、Cercospora senecionis-walkeri
Phengsintham, P., 2012. Cercospora senecionis-walkeri – a new leaf-spotting hyphomycete from Laos and Thailand. Plant Pathology …. Available at: http://plantpathologyquarantine.org/PDFs/PPQ_2_1_10.pdf [Accessed February 4, 2014].
【R3-00359】2014/02/05投稿

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3行まとめ

ラオスおよびタイでSenecio walkeriの葉の斑点から見出された菌を、Cercospora senecionis-walkeriとして新種記載した。
本種はPhengsintham et al. (2012)C. senecionicolaと同定されていたが、標本を再検討したところ、分生子の形態で容易に区別された。
また、本新種をキオン属を宿主とする他のCercospora属菌およびPassalora属菌と比較し、検索表を作成した。
Laos, Bokeo Province, Huay Xai District, Phimonsin

(新種)

Cercospora senecionis-walkeri Phengsintham, Chukeatirote, McKenzie, K.D. Hyde & U. Braun
語源…Senecio walkeri
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Passalora jacquiniana
キオン属植物を宿主とする
分生子が半透明~淡い帯オリーブ色
分生子の形状が類似している
本種と異なりラオスおよびタイではなく北米・ヨーロッパに分布する
本種より分生子柄がずっと短い
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子が0-8隔壁ではなく1-3隔壁
Cercospora senecionis
キオン属植物を宿主とする
本種と分生子の幅の範囲が重なる
分生子の基部が截断状になる
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が棍棒形・円筒状棍棒形・倒棍棒形ではなく針形
Cercospora senecionis-grahamii
キオン属植物を宿主とする
本種と異なりラオスおよびタイではなくインドに分布する
本種と異なりSenecio walkeriではなくSenecio grahamiiを宿主とする
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が棍棒形・円筒状棍棒形・倒棍棒形ではなく針形~倒棍棒形
本種と異なり分生子の基部が倒円錐形の截断状になることがある
Cercospora senecionicola
キオン属植物を宿主とする
本種と異なりラオスおよびタイではなくアジアおよび北米に分布する
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が棍棒形・円筒状棍棒形・倒棍棒形ではなく針形~類円筒形
Passalora senecionicola
キオン属植物を宿主とする
形態的に非常に類似している
分生子が半透明~淡い帯オリーブ色
分生子が決して針形にならない
本種と異なりラオスおよびタイではなくアルゼンチンに分布する
本種と異なりSenecio bonariensisを宿主とする
本種より葉の斑点が不明瞭
本種より葉の斑点のサイズが大きく、直径20 mmに達することもある
本種と葉の斑点の色が異なり、暗緑色から中央部が褐色~暗褐色、縁部が暗褐色になるのではなく、初め帯緑色でのちに帯褐色~灰色になる
本種より子座が大きく直径60 μmに達する
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子がより濃色の帯オリーブ褐色になることもある
本種と異なり分生子が棍棒形・円筒状棍棒形・倒棍棒形ではなく円筒形