(仮訳)オランダのヤナギ林に産したピンゴケ類地衣の新種、Chaenotheca biesboschii
Tibell, L., Tibell, S. & Van der Pluijm, A. 2019. Chaenotheca biesboschii a new calicioid lichen from willow forests in the Netherlands. The Lichenologist. Available at: https://doi.org/10.1017/S0024282919000021 [Accessed June 2, 2019] 【R3-06274】2019/6/2投稿

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3行まとめ

オランダ、ビースボス国立公園で採集された地衣の一種を検討し、Chaenotheca biesboschiiとして新種記載した。
本種は地衣体が埋生し帯灰緑色、子器が黄色、のちにさび褐色の粉霜に覆われ、子嚢胞子が球形で不規則な亀裂状装飾を有することなどで特徴づけられた。
ヨーロッパ産ホソピンゴケ属地衣の検索表を掲載した。
The Netherlands, N-Brabant, Werkendam, Biesbosch, Middelste Jannezand

(新種)

Chaenotheca biesboschii Tibell & van der Pluijm
語源…ビースボス(国立公園)の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Chaenotheca gracillima
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオランダではなくインド、スウェーデン、チリ、アルゼンチン、ニュージーランドなどに分布する
本種より子器の柄が長い
本種より子器の高さと柄の幅の比が小さい
本種と異なり子器表面に幼時伴う粉霜が黄色ではなく帯赤褐色
本種と異なり子器の柄が屈曲する
本種より子嚢胞子のサイズが僅かに小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chaenotheca servitii
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している
子器下部表面に幼時黄色の粉霜を伴う
本種と異なりオランダではなくスロバキアに分布する
本種ほど地衣体が粗い小粒状でない
本種より子器の丈が高い
本種ほど子器ががっしりとしていない
本種より子器頭部の幅がずっと狭い
本種と異なり子器の柄が屈曲する
本種と異なり果殻がリング状ではなく均等な厚さの円錐形
本種より子嚢胞子のサイズが小さい