(仮訳)スペイン、トレド県産Cladonia属地衣の生物分布学的新知見
Pino-Bodas, R. & Burgaz, AR. 2021. Chorological novelties of the genus Cladonia in Toledo province (Spain). Botanica Complutensis. Available at: https://revistas.ucm.es/index.php/BOCM/article/view/75353 [Accessed May 31, 2021] 【R3-08463】2021/5/31投稿

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3行まとめ

スペイン、トレド県からCladonia gracilisおよびCladonia uncialis subsp. biuncialisを初めて報告した。
また、その他にC. diversaC. macilentaを報告した。
各種について形態形質、生息環境、地理的分布などの情報を掲載した。

(その他掲載種)

Cladonia diversa Asperges ex S. Stenroos
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【よく似た種との区別】
Cladonia coccifera
形態的に類似している(混同されることがある)
地衣成分が同一
本種ほど子柄がほっそりとしていない
本種と異なり子柄に”microsquamules”を伴う

(トレド県新産種)

Cladonia gracilis (Linnaeus) Willdenow
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【よく似た種との区別】
Cladonia furcata(マタゴケ)
同所的に分布する(スペイン)
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種より子柄の幅が広い
本種より子柄が分枝する
本種と異なり子柄が子器を生じるたびに縦方向に裂ける
本種と異なり”scyphus”を決して生じない
Cladonia uncialis subsp. biuncialis
同所的に分布する(スペイン)
本種と異なり子柄が帯黄色
本種と異なり”scyphus”を生じない
本種と異なり地衣成分としてウスニン酸を含む

(その他掲載種)

Cladonia macilenta Hoffmann
コアカミゴケ
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【よく似た種との区別】
Cladonia coniocraea(ヤリノホゴケ)
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子柄が錐状
粉芽を形成する
本種よりずっと普通種である
本種と異なり子器が赤色ではなく帯褐色
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む

(トレド県新産種)

Cladonia uncialis subsp. biuncialis (Hoffmann) M. Choisy
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【よく似た種との区別】
Cladonia gracilis
同所的に分布する(スペイン)
本亜種と異なり子柄が帯黄色でない
本亜種と異なり”scyphus”を生じる
本亜種と異なり地衣成分としてウスニン酸を含まない
Cladonia furcata(マタゴケ)
同所的に分布する(スペイン)
本亜種と異なり子柄が帯黄色でない
本亜種より子柄が通常分枝する
本亜種と異なり子柄にしばしば小鱗片を伴う
本亜種と異なり地衣成分としてウスニン酸を含まない
Cladonia rangiformis
同所的に分布する(スペイン)
本亜種と異なり子柄が帯黄色でない
本亜種より子柄が通常分枝する
本亜種と異なり子柄にしばしば小鱗片を伴う
本亜種と異なり地衣成分としてウスニン酸を含まない