(仮訳)アフリカにおいてテンツキ属植物に生じた黒穂菌の新種、Cintractia majewskii
Piątek, M. & Vánky, K. 2005. Cintractia majewskii, a new smut fungus (Ustilaginomycetes) on Fimbristylis (Cyperaceae) from Africa. Polish Botanical Journal. Avaialble at: http://maxbot.botany.pl/cgi-bin/pubs/data/article_pdf?id=52 [Accessed June 7, 2020] 【R3-07389】2020/6/7投稿

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3行まとめ

コンゴ民主共和国においてテンツキ属植物の小穂に生じた黒穂菌の一種を検討し、Cintractia majewskiiとして新種記載した。
本種は花序の全ての小穂に生じ、粉状の胞子堆を形成して黒穂胞子を単生し、その表面には微細な疣を有し、SEM下で不規則な網目を認めることなどで特徴づけられた。
また、テンツキ属植物を宿主とする8種の黒穂菌の検索表を掲載した。
Republic of the Congo, Gungu, Mukulu

(新種)

Cintractia majewskii M. Piatek & Vánky
語源…ポーランドの菌学者、Tomasz Majewski教授に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pilocintractia fimbristylidicola
同じテンツキ属植物を宿主とする
黒穂胞子が単生する
黒穂胞子表面が顕著な疣状~網目状
本種と異なりコンゴ民主共和国ではなくインドおよび中米などに分布する
本種と異なり胞子堆が粉状ではなく硬い
本種より黒穂胞子のサイズが小さい
Cintractia bulbostylidis
同じカヤツリグサ科植物を宿主とする
黒穂胞子に網目状装飾を有する
本種と異なりコンゴ民主共和国ではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりテンツキ属ではなくハタガヤ属植物などを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり黒穂胞子表面が微細かつ不規則な網目状
Cintractia eleocharidis
同じカヤツリグサ科植物を宿主とする
黒穂胞子に網目状装飾を有する
本種と異なりコンゴ民主共和国ではなくインドなどに分布する
本種と異なりテンツキ属ではなくハタガヤ属植物などを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子がしばしば尖るかやや尖った先端を持つ涙形
本種と異なり黒穂胞子表面が疣または刺からなる疣状~小刺状で、SEM下で完全または不完全な網目を認める
Ustanciosporium kuwanoanum
アフリカに分布する
同じカヤツリグサ科植物を宿主とする
黒穂胞子に網目状装飾を有する
本種と異なり東アジアなどにおける分布が知られている
本種と異なりテンツキ属ではなくハタガヤ属、カヤツリグサ属、Rikliella属植物などを宿主とする
本種と異なり胞子団を形成する
本種より黒穂胞子が長い