(仮訳)新種Circinaria aridaおよび‘Aspicilia desertorum’複合体
Owe-Larsson, B. et al., 2011. Circinaria arida sp. nova and the ‘Aspicilia desertorum’ complex. Bibliotheca Lichenologica. … Available at: https://www.researchgate.net/profile/Mohammad_Sohrabi2/publication/259591715_Circinaria_arida_spec._nova_and_the_Aspicilia_desertorum_complex._Circinaria_arida/links/00b4952d5149d78833000000.pdf [Accessed May 23, 2016].
【R3-02952】2016/05/24投稿

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3行まとめ

米国アリゾナ州、ソノラ砂漠などで採集された地衣の一種を検討し、Circinaria aridaとして新種記載した。
本種はAspicilia desertorum(非合法名)として扱われたことがあったが、本研究でこの”種”が複数の分類群からなることが明らかになった。
また、米国に分布するLecanora elmoreiを再検討し、新組み合わせC. elmoreiを提唱した。
Arizona, Yavapai Co., ca. 5 km SE of Campe Verde

(新種)

Circinaria arida Owe-Larss., A. Nordin & Tibell
語源…乾燥した
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【よく似た種との区別】
Circinaria contorta
同所的に分布する(米国)
子嚢が2-6胞子性
子嚢胞子が球形~類球形
地衣成分としてアスピシリンを含む
本種と異なりスウェーデンなどに分布する
本種と異なり地衣体がかなり薄い
本種と異なり地衣体が白色、灰色、灰緑色
本種と異なり小区画が扁平でいくぶん散在する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspicilia praecrenata
同所的に分布する(米国)
子嚢が2-6胞子性
子嚢胞子が球形~類球形
地衣成分としてアスピシリンを含む
本種と異なり岩上生ではなく地上生
本種と異なり地衣体が黄褐色~淡褐色
本種と異なり子器の果托縁部がいくぶん小円鋸歯状
Circinaria calcarea
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスウェーデンなどに分布し、ソノラ地域における分布が知られていない
本種と異なり地衣体が白色~灰色
本種と異なり地衣体表面が亀裂状~小区画状
本種と異なり地衣体が初生菌糸によって区切られる
本種と異なり地衣成分としてアスピシリンを含まない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Circinaria elmorei (E.D. Rudolph) Owe-Larss., A. Nordin & Sohrabi
旧名:Lecanora elmorei E.D.Rudolph
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【よく似た種との区別】
Circinaria hispida
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspicilia esculenta
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される