2016年11月28日 (仮訳)塩水漬けブラックオリーブから分離された酵母の新種、Citeromyces nyonsensis Casaregola, S. et al. 2013. Citeromyces nyonsensis sp. nov., a novel yeast species isolated from black olive brine. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. …. Available at: http://ijs.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.049296-0 [Accessed November 28, 2016]. 【R3-03518】2016/11/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ フランス、ニヨンの工場で製造されたオリーブの塩水漬けから分離された酵母の一種を検討し、Citeromyces nyonsensisとして新種記載した。 D1/D2およびITS領域に基づく分子系統解析で、本種はCiteromyces属既知種と近縁であるが明瞭に異なることが示された。 本種は塩分および浸透圧に対する耐性を有しており、トレハロース資化能を欠いていた。 Nyons, Drôme, France (新種) Citeromyces nyonsensis Casaregola, Jacques. M.Coton & E. Coton 語源…ニヨン産の 【よく似た種との区別】 Citeromyces matritensis D1/D2+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフランスではなくスペインなどに分布する 本種と異なりオリーブの塩水漬けではなく果実のシロップなどから分離される 本種と異なりリビトール、トレハロースを資化可能 D1/D2+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2に575塩基中7塩基の置換、mtSSUに10塩基の置換、EF1-αに24塩基の置換) ITS領域の塩基配列が異なる(618塩基中26塩基の置換、11塩基のインデル) Citeromyces hawaiiensis D1/D2+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフランスではなくハワイなどに分布する 本種と異なりオリーブの塩水漬けではなくサンダルウッドの樹液および周囲の土壌などから分離される 本種と異なりD-アラビノース、トレハロースを資化可能 D1/D2+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2に567塩基中12塩基の置換、mtSSUに25塩基の置換、EF1-αに35塩基の置換) ITS領域の塩基配列が異なる(461塩基中26塩基の置換、11塩基のインデル) Citeromyces siamensis D1/D2+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフランスではなくタイなどに分布する 本種と異なりオリーブの塩水漬けではなく乾燥した塩漬けのイカおよび発酵したダイズなどから分離される 本種と異なり37°Cで生育可能 本種と異なりリビトール、トレハロースを資化可能 本種と異なりL-ソルボース、5-ケト-D-グルコン酸を資化不能 D1/D2+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2に575塩基中6塩基の置換、mtSSUに33塩基の置換、EF1-αに54塩基の置換) ITS領域の塩基配列が異なる(621塩基中52塩基の置換、79塩基のインデル)