(仮訳)水生環境に適応した麦角菌の新変種、Claviceps purpurea var. spartinae
Duncan, RA. Jr. et al., 2002. Claviceps purpurea var. spartinae var. nov.: An ergot adapted to the aquatic environment. Mycotaxon. Available at: http://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/81/81.11.html [Accessed October 15, 2022] 【R3-09967】2022/10/15投稿

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3行まとめ

米国などに産したSpartina属海草を宿主とする麦角菌を検討し、新変種Claviceps purpurea var. spartinaeとして記載した。
本変種は基本種とは菌核の大きさや内部構造が異なっており、塩水に浮かぶかどうかも異なっていた。
本変種は基本種と異なる独特のアルカロイドプロファイルを示した。
USA, NJ, South River

(新変種)

Claviceps purpurea var. spartinae R.A. Duncan & J.F. White
語源…Spartina属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Claviceps purpurea(バッカクキン)
同じイネ科植物を宿主とする
ITS1領域に基づく分子系統解析で近縁
本変種と異なりSpartina属のみを宿主とするという特徴を欠く
本変種より分生子のサイズが小さい
本変種より菌核外皮が薄い
本変種と異なり菌核の細胞間に多数の大きな隙間があるという特徴を欠く
本変種と異なり菌核が1%塩水に浮かばない
本変種と異なり低温調節期間を要する
本変種とアルカロイドのプロファイルが異なる
ITS1領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される