(仮訳)ブラジル、ペルナンブーコ州産の新種Clavulina incrustata
Felipe, W., 2012. Clavulina incrustata, a new species from Pernambuco, Brazil. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v33.iss1.2012.105 [Accessed December 15, 2014].
【R3-01375】2014/12/16投稿

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3行まとめ

ブラジル、ペルナンブーコ州の大西洋岸森林からClavulina incrustataを新種記載した。
本種は子実層面が淡い帯紫色で、担子胞子が小型の類球形~広楕円形であり、肉の菌糸にさび褐色の結晶が付着することなどで特徴づけられた。
また、新熱帯産のカレエダタケ属菌の検索表を掲載した。
Refúgio Ecológico Charles Darwin, Igarassu, Pernambuco, Brasil

(新種)

Clavulina incrustata Wartchow
語源…覆われた(肉の菌糸が結晶で覆われることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Clavulina amazonensis
ブラジルの大西洋岸森林に分布する
子実層が片側ではなく両側に形成される
担子胞子のQ値の範囲が重なる
クランプを欠く
本種と異なり子実体が帯紫色ではなく汚い帯灰橙色
本種と異なり担子器が(1-)2(-3)胞子性ではなく2-3(-4)胞子性
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり肉の菌糸が無色ではなく帯橙黄褐色
本種と異なり肉の菌糸が結晶に覆われない
Clavulina ornatipes
本種と異なりブラジルではなく北半球に分布する
本種と異なり子実体の枝が帯紫色ではなく鈍黄褐色~鉛灰色
本種より柄に粗い剛毛を伴う
本種より担子胞子のサイズが大きい
Clavulina cartilaginea
子実体の枝が帯紫色
クランプを欠く
本種と異なりブラジルではなくキューバおよびマレーに分布する
本種より子実体のサイズが大きい(ただしキューバ産のタイプ標本のサイズは本種と類似している)
本種と異なり子実層が枝の両側ではなく片側にのみ形成される
本種より子実体が多く枝分かれして掌形~扇形となる
本種と異なり柄が褐色~暗褐色ではなく枝と同色
本種と異なり柄の基部にしばしば粗い剛毛を伴う
本種と異なり子実下層が偽柔組織状
本種より担子胞子のサイズが大きい(ただしキューバ産のタイプ標本のサイズは本種と類似している)
Clavulina connata
新熱帯に分布する
子実体が土壌から生じる
子実層が枝の両側に形成される
クランプを欠く
本種と異なり担子胞子が顕著な楕円形
Clavulina delicia
新熱帯に分布する
クランプを欠く
子実層が枝の両側ではなく片側のみに形成される
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく顕著な楕円形
Clavulina sprucei
新熱帯に分布する
子実層が枝の両側に形成される
クランプを欠く
本種と異なり土壌ではなく小型の材から発生する
本種と異なり子実体が帯紫色ではなく淡い帯クリーム白色
本種より担子器が短い
本種より担子胞子のサイズがやや大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく顕著な楕円形
Clavulina humicola
クランプを欠く(ただしごく僅かに有することもある)
本種と異なりブラジルではなくギアナ楯状地に分布する
本種と異なり子実体が分枝しないかほとんど分枝しない
Clavulina griseohumicola
クランプを欠く(ただしごく僅かに有することもある)
本種と異なりブラジルではなくギアナ楯状地に分布する
本種と異なり子実体が分枝しないかほとんど分枝しない
Clavulina tepurumenga
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子のQ値が類似している
肉の菌糸が無色
本種と異なりブラジルではなくギアナ楯状地に分布する
本種より子実体の丈が高い
本種と異なり子実層面が帯紫色ではなく淡紫灰色で成熟するとより濃い帯紫灰色
本種と異なりクランプを多数有する