2017年12月30日 (仮訳)北欧の老齢針葉樹林に生じた地衣の新種、Cliostomum piceicola Holien, H. & Tønsberg, T., 2017. Cliostomum piceicola, a new lichen species from oldgrowth coniferous forests in northern Europe. Herzogia. Available at: http://www.bioone.org/doi/10.13158/heia.30.2.2017.427 [Accessed December 30, 2017]. 【R3-04712】2017/12/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スカンジナビアおよびロシアの老齢林で採集された地衣を検討し、Cliostomum piceicolaとして新種記載した。 本種は主にドイツトウヒの樹皮および材に発生し、地衣体表面が微細な疣状で、未知の地衣成分を含むことなどで特徴づけられた。 本種はCliostomum corrugatumと混同されてきたが、分布、形態、化学成分、生態などが異なっていた。 Norway, Nord-Trøndelag, Stjørdal, SE of Elvran, N of lake Kinnartjønna (新種) Cliostomum piceicola Holien & Tønsberg 語源…トウヒ属に生息する 【よく似た種との区別】 Cliostomum corrugatum 形態的に類似している(混同されてきた) 本種と異なり北方ではなく南方に分布する 本種と異なり沼沢地あるいは湿潤な環境の針葉樹林ではなく乾燥した混交林に生じる 本種と異なり地衣体表面に光沢がある 本種と異なり地衣体表面が平滑ではなく微細な疣状 本種と異なり地衣成分としてカペラート酸を含む 本種と異なり地衣成分として未知成分を含むという特徴を欠く Cliostomum leprosum 地衣成分として子器にウスニン酸を含む 本種と異なり地衣体がレプラ状 本種と異なり地衣成分としてカペラート酸を含む Cliostomum piceicola 地衣成分として子器にウスニン酸を含む 本種と異なり地衣体が粉芽状 本種と異なり地衣成分として地衣体にウスニン酸を含む