(仮訳)スペイン、カナリア諸島産の褐色腐朽菌の新種、Clitocybula canariensis
Barrasa, JM., Esteve-Raventós, F. & Dähncke, RM. 2006. Clitocybula canariensis (Tricholomataceae), a new brown-rot fungus from the Canary Islands (Spain). Fungal Diversity. Available at: https://www.fungaldiversity.org/fdp/sfdp/22-1.pdf [Accessed November 12, 2019] 【R3-06764】2019/11/12投稿

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3行まとめ

カナリア諸島においてラジアータマツに褐色腐朽を引き起こした菌を検討し、Clitocybula canariensisとして新種記載した。
本種は子実体が帯灰褐色で、襞が帯灰色で垂生し、担子胞子がアミロイド、縁・傘・柄シスチジアを有することなどで特徴づけられた。
C. oculataのタイプ標本を検討し、同種をC. atrialbaのシノニムとした。
Spain, Canary Islands, La Palma, Pared Vieja

(新種)

Clitocybula canariensis Barrasa, Esteve-Rav. & Dähncke
語源…カナリア(諸島)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Clitocybula atrialba(ヒロヒダタケモドキ)
担子胞子の幅が類似している
傘表皮の形態が類似している
柄表皮の形態が類似している
本種と異なりカナリア諸島ではなく米国などに分布する
本種と異なり傘が帯灰セピア色でない
本種と異なり傘表面が絡み合った繊維状~ふけ状または圧着した鱗片状でない
本種と異なり襞が垂生し、絵にかけて急に直生状になるという特徴を欠く
本種と異なり縁シスチジアを欠く
Clitocybula abundans(エノキタケモドキ)
縁シスチジアを有する
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり縁シスチジアが帯灰褐色ではなく無色
Clitocybula oculus
縁シスチジアを有する
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり縁シスチジアが帯灰褐色ではなく無色