(仮訳)長い直線状の分生子を形成するColletotrichum属の新種、Colletotrichum gigasporum
Rakotoniriana, E. & Scauflaire, J., 2013. Colletotrichum gigasporum sp. nov., a new species of Colletotrichum producing long straight conidia. Mycological Progress…. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-012-0847-5 [Accessed February 19, 2014].
【R3-00408】2014/02/19投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

Rakotoniriana et al. (2008) でマダガスカルからツボクサのエンドファイトとして分離された菌を、Colletotrichum gigasporumとして新種記載した。
メキシコでStylosanthes guianensisから、コロンビアでアラビカコーヒーノキから見出された菌も、本種と同定された。
本種は滅菌したツボクサの葉の粉末を添加したPDA培地で子嚢果を形成し、90 μm以上にも達する非常に長い子嚢胞子が見られた。
Madagascar, Mangoro

(新種)

Colletotrichum gigasporum E.F. Rakotoniriana & F. Munaut
語源…巨大な胞子の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Glomerella septospora
子嚢胞子のサイズが類似している
分生子が大型
ITS領域の塩基配列が一致する
本種と異なり子嚢胞子が0-1隔壁ではなく、ほとんどの場合3隔壁で、6-8隔壁を持つこともある
本種と異なり分生子に隔壁を持つ
β-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Colletotrichum crassipes
分生子が円筒形
本種より分生子のサイズが小さい傾向がある
本種と異なり分生子の基部が丸くならず、截断状になる
本種と異なり付着器が全縁または円鋸歯状ではなく深く裂ける
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Colletotrichum macrosporum
分生子が大型
分生子が円筒形
分生子の両端が丸い
本種より分生子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Colletotrichum yunnanense
エンドファイトとして分離される
本種より分生子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Colletotrichum gloeosporioides
エンドファイトとして分離される
本種より分生子のサイズが顕著に小さい
本種と異なり分生子が円筒形ではなく通常卵形~長楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Colletotrichum acutatum
エンドファイトとして分離される
本種より分生子のサイズが顕著に小さい
本種と異なり分生子がしばしば紡錘形になる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される