(仮訳)オーストラリアにおいて柑橘類に炭疽病を引き起こすColletotrichum属菌
Wang, W-X. et al., 2021. Colletotrichum Species Causing Anthracnose of Citrus in Australia. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/7/1/47 [Accessed December 10, 2021] 【R3-09042】2021/12/10投稿

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3行まとめ

オーストラリアにおいて炭疽病の柑橘類から分離された菌を検討し、6種のColletotrichum属菌を同定した。
そのうちオレンジおよびマンダリンに見出された一種をC. australianumとして新種記載し、従来C. queenslandicumと同定されていたトウガラシからの分離菌株が本種であることも確かめた。
C. theobromicolaの柑橘類からの報告およびC. karstiiC. siamenseのオーストラリアにおける柑橘類炭疽病との関連の報告は初となった。
Australia, Victoria, Dunkeld

(新種)

Colletotrichum australianum W. Wang, D. D. De Silva & P. W. J. Taylor
語源…オーストラリアの
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【よく似た種との区別】
Colletotrichum queenslandicum
オーストラリアに分布する
同じミカン属植物を宿主とする
宿主に炭疽病を引き起こす
形態的に類似している(この種に同定されたことがある)
分生子のサイズの範囲が重なる
ITS+gapdh+act+tub2+ApMat+GS+chs-1およびApMat+GSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパパイヤなどが宿主として知られている
本種より分生子の平均長が長い
本種と異なり分生子が円筒形で一端が尖るのではなく円筒形直線状で中央部が僅かに狭窄することがあり、両端は広く丸い
ITS+gapdh+act+tub2+ApMat+GS+chs-1およびApMat+GSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される