2019年2月16日 （仮訳）形態および分子の形質に基づく中国南部産のColtriciella globosaおよびC. pseudodependensの新種記載 Bian, L-S. & Dai, Y-C. 2015. Coltriciella globosa and C. pseudodependens spp. nov. (Hymenochaetales) from southern China based on morphological and molecular characters. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354014000552 [Accessed February 16, 2019] 【R3-05956】2019/2/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国からColtriciella globosaおよびC. pseudodependensの2新種を記載した。 前者は孔口が角形で柄が中心生、担子胞子が帯黄色球形疣状、シスチジオールが紡錘状であることなどで特徴づけられた。 後者はC. dependensにごく類似するが、孔口および担子胞子がより大きいことなどで特徴づけられた。 中国広東省汝陽県南嶺自然保護区 （新種） Coltriciella globosa L.S. Bian & Y.C. Dai 語源…球形の（担子胞子の形状から） 【よく似た種との区別】 Coltriciella naviculiformis 子実体が直立する 柄が中心生 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が球形ではなく舟形 Coltriciella oblectabilis 子実体が直立する 柄が中心生 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種より担子胞子が顕著に長い 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が球形ではなく楕円形～長楕円形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Coltriciella subpicta（ヒメニッケイタケ） 子実体が直立する 柄が中心生 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が球形ではなく楕円形 Coltricia australica nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省保山市高黎貢国家級自然保護区 （新種） Coltriciella pseudodependens L.S. Bian & Y.C. Dai 語源…偽のColtriciella dependens 【よく似た種との区別】 Coltriciella dependens（ヒメカイメンタケ） 子実体が懸垂状 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国、プエルトリコ、オーストラリア、セイシェルなどに分布する 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり肉の菌糸が錯綜するのではなく規則的に配列する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される