(仮訳)臨床検体から分離された新種Coniochaeta massiliensis
Kabtani, J., Militello, M. & Ranque, S. 2022. Coniochaeta massiliensis sp. nov. Isolated from a Clinical Sampl28. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/8/10/999 [Accessed September 27, 2022] 【R3-09914】2022/9/27投稿

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3行まとめ

フランス、マルセイユにおいてヒトの手膿瘍から分離された菌を検討し、Coniochaeta massiliensisとして新種記載した。
光学顕微鏡およびSEMによる形態学的検討、MALDI-TOF MS、エネルギー分散型X線分析、Biologによる生理学的分析、抗真菌薬感受性試験、複数遺伝子による分子系統解析などを実施した。
本種は分生子形成細胞にカラレットを有する点でC. mutabilisに近縁と考えられた。
France, Marseille

(新種)

Coniochaeta massiliensis Kabtani J. & Ranque S.
語源…マッサリア(マルセイユ)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Coniochaeta mutabilis
ヨーロッパに分布する
ヒト臨床検体から分離される
分生子形成細胞にカラレットを有する
分生子の胞子壁にメラニンを欠くことがある
菌糸にメラニンを欠くことがある
コロニーが扁平
コロニーが湿性
ITS+B-tub2+D1/D2、ITS、B-tub2、D1/D2、TEF-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりフランスではなくスウェーデンなどに分布する
本種と異なり分生子の胞子壁にメラニンを含む
本種と異なり菌糸にメラニンを含む
本種と異なりコロニー表面が無毛ではなく気生菌糸を有する
本種とエネルギー分散型X線分析による化学的マッピングプロファイルが異なる
本種とBiolog炭素源資化・酸化プロファイルが異なる
本種と異なりアニデュラフンギンおよびカスポファンギンに対する感受性が高いのではなく低い
本種と異なりフルコナゾールに対する感受性が低いのではなく高い
ITS+B-tub2+D1/D2、ITS、B-tub2、D1/D2、TEF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coniochaeta hoffmannii
ヒト臨床検体から分離される
コロニー表面が無毛である
ITS+B-tub2+D1/D2、ITS、B-tub2、D1/D2、TEF-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマツから分離される
本種とエネルギー分散型X線分析による化学的マッピングプロファイルが異なる
本種とBiolog炭素源資化・酸化プロファイルが異なる
本種と異なりアニデュラフンギンおよびカスポファンギンに対する感受性が高いのではなく低い
本種と異なりフルコナゾールに対する感受性が低いのではなく高い
ITS+B-tub2+D1/D2、ITS、B-tub2、D1/D2、TEF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される