(仮訳)ブラジル産のエンドファイトの新種、Coniochaeta monsterae
Silva, RMF. et al., 2023. Coniochaeta monsterae, sp. nov., (Coniochaetaceae, Coniochaetales): a new endophytic fungal species from Brazil. Sydowia. Available at: http://www.sydowia.at/syd75/T22-Silva.htm [Accessed April 14, 2023] 【R3-10511】2023/4/14投稿

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3行まとめ

ブラジル、ペルナンブーコ州においてMonstera adansoniiのエンドファイトとして分離された菌を検討し、Coniochaeta monsteraeとして新種記載した。
本種はフィアライドが節間生でカラレットを有し、分生子が頭状に凝集し、無色楕円形~円筒形平滑で、ミクロサイクリック分生子形成を示すことなどで特徴づけられた。
本種は同属他種とは分子系統解析で異なる系統を形成し、フィアライドや分生子などの形態も異なっていた。
Brazil, Pernambuco, Bonito, Ecological Reserve Mucuri

(新種)

Coniochaeta monsterae R.M.F. Silva, C.M. Gonçalves & G.A. Silva
語源…ホウライショウ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Coniochaeta dendrobiicola
分生子形成細胞の幅が広い
分生子形成細胞が頂部に向かって先細りになる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくネパールなどに分布する
本種と異なりホウライショウ属ではなくセッコク属植物などを宿主とする
本種と異なり宿主の根から分離される
本種より分生子形成細胞の幅が狭い
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が楕円形~円筒形ではなくソーセージ形~円筒形
本種よりPDA培地におけるコロニーの生長が速い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coniochaeta salicifolia
エンドファイトである
分生子形成細胞の幅が広い
分生子形成細胞が頂部に向かって先細りになる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりホウライショウ属ではなくGeijera属植物などを宿主とする
本種と異なり分生子形成細胞の頂部がカラレット状あるいは丸い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coniochaeta africana
分生子形成細胞が節間生
分生子形成細胞がフィアライドである
分生子形成細胞が基部で幅広く頂部にかけて先細りになる
分生子が頭状に凝集する
ミクロサイクリック分生子形成を行う
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなく南アフリカなどに分布する
本種と異なりホウライショウ属ではなくサクラ属植物などを宿主とする
本種と異なり材の壊死部から分離される
本種と異なり分生子形成細胞が便腹形~円筒形で短いカラレットを有する
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が円筒形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coniochaeta polymorpha
分生子が頭状に凝集する
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が無色
分生子が楕円形または円筒形で頂部が丸い
分生子表面が平滑
酵母様細胞を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくクウェートなどに分布する
本種と異なりホウライショウ属植物ではなくヒトなどから分離される
本種と分生子形成細胞の形態が異なる
本種と異なり分生子のサイズに変異があるという特徴を欠く
本種と異なり分生子に2油滴を含むという特徴を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coniochaeta euphorbiae
宿主の健全組織から分離される
分生子が頭状に凝集する
ミクロサイクリック分生子形成を行う
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくイランなどに分布する
本種と異なりホウライショウ属ではなくトウダイグサ属植物などを宿主とする
本種と分生子形成細胞の形状が異なる
本種と分生子の形態が異なる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coniochaeta iranica
宿主の健全組織から分離される
分生子が頭状に凝集する
ミクロサイクリック分生子形成を行う
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくイランなどに分布する
本種と異なりホウライショウ属ではなくトウダイグサ属植物などを宿主とする
本種と分生子形成細胞の形状が異なる
本種と分生子の形態が異なる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される