(仮訳)Sistotremastrum属の分類学的研究、およびS. fibrillosumS. aculeocrepitansの2新種の記載
Gruhn, G. et al. 2018. Contribution to the taxonomy of Sistotremastrum (Trechisporales, Basidiomycota) and the description of two new species, S. fibrillosum and S. aculeocrepitans. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.379.1.2 [Accessed August 1, 2021] 【R3-08647】2021/8/1投稿

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3行まとめ

マルティニークおよび仏領ギアナで採集されたSistotremastrum属菌を検討した。
S. fibrillosumS. aculeocrepitansの2新種を記載した。
両種は菌糸束を有し、担子器が4胞子性であることなどで特徴づけられたが、針の長さなどが異なっていた。
French Guiana, Sinnamary, Saint-Élie road, Arbocel

(新種)

Sistotremastrum fibrillosum G. Gruhn & P. Alvarado
語源…繊維状の(子実体の質感と縁部、菌糸束の様子から)
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【よく似た種との区別】
Sistotremastrum lateclavigerum
フランスに分布する
子実体が穀粉質
本種と異なり仏領ギアナではなくフランス本土などに分布する
本種と異なり子実層面が”colliculose”~歯牙状なのではなく平滑
本種と異なりレプトシスチジアを有する
Sistotremastrum aculeocrepitans
仏領ギアナに分布する
子実体が歯牙状
担子器が4胞子性
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマルティニークにおける分布が知られている
本種より針が長い
本種と異なり針が穀粉質ではなく角質で切断時に特徴的な音を立てる
本種と異なり菌糸束が針を伴うのではなく通常平滑
本種と異なり肉が連続的
本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸がアンプル状になることが決してないのではなく時にアンプル状
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
France, French West Indies, Martinique, Le Prêcheur, integral reserve

(新種)

Sistotremastrum aculeocrepitans G. Gruhn & P. Alvarado
語源…針がぱちぱちと音を立てる(マウント時に針が微かな音を鳴らすことから)
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【よく似た種との区別】
Sistotremastrum fibrillosum
仏領ギアナに分布する
子実体が歯牙状
担子器が4胞子性
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマルティニークにおける分布が知られていない
本種より針が短い
本種と異なり針が角質で切断時に特徴的な音を立てるのではなく穀粉質
本種と異なり菌糸束が通常平滑なのではなく針を伴う
本種と異なり肉が連続的でない
本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸が時にアンプル状なのではなくアンプル状になることが決してない
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される