(仮訳)南日本の奄美および沖縄で採集されたハラタケ類のアンモニア菌の新種、Coprinopsis asiaticiphlyctidospora
Fukiharu, T. et al., 2014. Coprinopsis asiaticiphlyctidospora sp. nov., an agaric ammonia fungus from Amami and Okinawa, southern Japan. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354013002003 [Accessed May 18, 2014].
【R3-00724】2014/05/19投稿

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3行まとめ

奄美と沖縄で尿素施与土壌に発生したアンモニア菌を、Coprinopsis asiaticiphlyctidosporaとして新種記載した。
本種はC. phlyctidosporaおよびC. austrophlyctidosporaに類似していたが、担子胞子のサイズや装飾で区別された。
本種が新規分類群であることは、ITS領域に基づく分子系統解析の結果からも支持された。

(関連サイト)

鹿児島県大島郡龍郷町奄美自然観察の森

(新種)

Coprinopsis asiaticiphlyctidospora Fukiharu & Horigome
コツブザラミノヒトヨタケ
語源…アジアのCoprinopsis phlyctidospora
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Coprinopsis phlyctidospora(ザラミノヒトヨタケ)
伝統的な分類におけるCoprinusAlachuani亜節に含まれる
形態的に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子の装飾がトゲ状ではなくより粗面の疣状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinopsis austrophlyctidospora
伝統的な分類におけるCoprinusAlachuani亜節に含まれる
形態的に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子の装飾がトゲ状ではなくより粗面の疣状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinopsis echinospora(ザラミノヒトヨタケモドキ)
伝統的な分類におけるCoprinusAlachuani亜節に含まれる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子の装飾がトゲ状ではなく疣状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinopsis neophlyctidospora
伝統的な分類におけるCoprinusAlachuani亜節に含まれる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子の装飾がトゲ状ではなく疣状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinopsis novorugosobispora
伝統的な分類におけるCoprinusAlachuani亜節に含まれる
本種と異なり担子器が4胞子性でない
本種と異なり担子胞子の装飾がトゲ状ではなく疣状
Coprinopsis rugosobispora
伝統的な分類におけるCoprinusAlachuani亜節に含まれる
本種と異なり担子器が4胞子性でない
本種と異なり担子胞子の装飾がトゲ状ではなく疣状