(仮訳)Coprinopsis rugosomagnispora:ポーランド産のヒトヨタケ類の顕著な新種
Gierczyk, B. et al., 2017. Coprinopsis rugosomagnispora: a distinct new coprinoid species from Poland (Central Europe). Plant Systematics and Evolution. Available at: http://link.springer.com/10.1007/s00606-017-1418-7 [Accessed November 7, 2017].
【R3-04558】2017/11/9投稿

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3行まとめ

ポーランド、ポドラシェ県およびマウォポルスカ県の混交林および針葉樹林に発生した菌を検討し、Coprinopsis rugosomagnisporaとして新種記載した。
本種は担子胞子が非常に大型のレモン形で装飾を有し、担子器とシスチジアが大型、被膜が球形平滑の細胞からなることなどで特徴づけられた。
分子系統解析では、本新種は形態的に類似するNivei亜節ではなく、Lanatuli亜節の形態形質を有する種からなるクレードに含まれた。
Poland, Podlaskie Province, Puszcza Knyszyńska forest, S from Supraśl village

(新種)

Coprinopsis rugosomagnispora Gierczyk, Pietras, Piątek, Gryc, Czerniawski & Rodriguez-Flakus
語源…皺状の大きな胞子の
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【よく似た種との区別】
Coprinopsis insignis(ミヤマザラミノヒトヨタケ)
担子胞子に装飾を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じAtramentariiクレードに含まれる)
本種と異なりポーランドではなくハンガリーなどに分布する
本種と異なり担子胞子の装飾が孔状または小皺状ではなく疣状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coprinopsis fusispora
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じAtramentariiクレードに含まれる)
本種と異なりポーランドではなくハンガリーなどに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される