(仮訳)Coprinus leucostictusの100年後の再発見、およびエピタイプ指定とナヨタケ科の複数遺伝子系統解析により明らかになったHausknechtia属における遺伝的位置
Nie, C. et al., 2022. Coprinus leucostictus Rediscovered after a Century, Epitypified, and Its Generic Position in Hausknechtia Resolved by Multigene Phylogenetic Analysis of Psathyrellaceae. Diversity. Available at: https://www.mdpi.com/1424-2818/14/9/699 [Accessed August 30 2022] 【R3-09830】2022/8/30投稿

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3行まとめ

Coprinus leucostictusをインドおよび中国において再発見し、エピタイプ標本を指定した。
分子系統解析により本種がHausknechtia floriformisと近縁であることを示し、従来単型属であったHausknechtia属に移した。
本種はH. floriformisとは異なる形態形質も多く、属概念の修正を要した。
中国安徽省池州市牯牛降国家級自然保護区

(新組み合わせ)

Hausknechtia leucosticta (Pat.) Tkalˇcec, J.-Q. Yan, C. Nie & C.K. Pradeep
旧名:Coprinus leucostictus Pat.
※本種のエピタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Hausknechtia floriformis
傘表面が乾燥している
傘表面が扇畳状~溝線状
傘表面に少なくとも幼時被膜を伴う
傘表皮が子実層状被
ITS+nrLSU+tef-1α+β-tubに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりバヌアツにおける分布が知られている
本種と異なり傘が成熟すると放射状に強く裂けたりぼろ状になる
本種と異なり襞が老成すると容易に崩壊して液化する
本種と異なり担子胞子が黄色を帯びた無色
本種と異なり担子胞子が長楕円形~円筒形
本種と異なり担子胞子の発芽孔を欠く
本種と異なり縁シスチジアを欠く
本種と異なり子実層泡状体を欠く
本種と異なり被膜菌糸が樹枝状に分岐するのではなく時にしか分岐しない
ITS+nrLSU+tef-1α+β-tubに基づく分子系統解析で明瞭に区別される