2016年7月8日 (仮訳)中国南部において在来種のテンニンカに対して病原性を有する新属新種Corticimorbus sinomyrti Chen, S-F. et al., 2016. Corticimorbus sinomyrti gen. et sp. nov. (Cryphonectriaceae) pathogenic to native Rhodomyrtus tomentosa (Myrtaceae) in South China. Plant Pathology. Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ppa.12507/pdf [Accessed July 8, 2016]. 【R3-03088】2016/07/08投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国の広西チワン族自治区および香港においてテンニンカに発生した病原菌を検討し、新属新種Corticimorbus sinomyrtiとして記載した。 本種は圃場における接種試験で強い病原性を示し、4週間以内に接種したテンニンカの枝を枯死させたほか、非在来種のユーカリに対しても病原性を示した。 本種は形態的にはChrysoporthe属およびCeloporthe属に類似していたが、分生子果の形状や側糸の有無などが異なっていた。 中国広西チワン族自治区北海市 (新種) Corticimorbus sinomyrti S.F. Chen, F.F. Liu & M.J. Wingf. 語源…(属名)樹皮の病害/(種小名)中国のMyrtus属の(※Myrtus属はテンニンカ属のシノニム) 【よく似た種との区別】 Cryptometrion aestuescens nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 nrLSUおよび5.8S+BT2/1エクソンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Chrysoporthe deuterocubensis 中国に分布する 子嚢子座が橙色 分生子果が黒色 子嚢胞子の隔壁数が1 子嚢胞子の隔壁が通常中央部に生じる 側糸を欠く nrLSUおよび5.8S+BT2/1エクソンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりSyzygium cumini、ユーカリ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子果が円錐形ではなく頸部を有する洋梨形 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より分生子のサイズが大きい nrLSUおよび5.8S+BT2/1エクソンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Celoporthe syzygii 中国に分布する 子嚢子座が橙色 分生子果が黒色 子嚢胞子の隔壁数が1 子嚢胞子の隔壁が通常中央部に生じる 本種と異なりSyzygium cuminiなどを宿主とする 本種と異なり分生子果が円錐形ではなくクッション形~円錐形 5.8S+BT2/1エクソンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり側糸を有する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より分生子のサイズが小さい 5.8S+BT2/1エクソンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Celoporthe eucalypti 中国に分布する 子嚢子座が橙色 分生子果が黒色 子嚢胞子の隔壁数が1 子嚢胞子の隔壁が通常中央部に生じる nrLSUおよび5.8S+BT2/1エクソンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりユーカリ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子果が円錐形ではなくクッション形~円錐形 本種と異なり側糸を有する 本種より分生子のサイズが小さい nrLSUおよび5.8S+BT2/1エクソンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Celoporthe guangdongensis 中国に分布する 子嚢子座が橙色 分生子果が黒色 子嚢胞子の隔壁数が1 子嚢胞子の隔壁が通常中央部に生じる 5.8S+BT2/1エクソンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりユーカリ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子果が円錐形ではなくクッション形~円錐形 本種と異なり側糸を有する 本種より分生子のサイズが小さい 5.8S+BT2/1エクソンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される