(仮訳)アルゼンチン、パタゴニア・アンデス・フォレスト産ヒダナシタケ目コウヤクタケ類 (4):新属新種Nothocorticium patagonicum
Greslebin, A. & Rajchenberg, M. 1999. Corticioid Aphyllophorales (Basidiomycota) from the Patagonian Andes forests of Argentina 4. Nothocorticium patagonicum gen. et sp. nov. Mycotaxon. Available at: https://www.mycotaxon.com/vol/70.html [Accessed October 23, 2022] 【R3-09992】2022/10/23投稿

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3行まとめ

アルゼンチンにおいてナンキョクブナ属樹木の生木樹皮および倒木に発生したコウヤクタケ類の一種を検討し、新属新種Nothocorticium patagonicumとして記載した。
本種は子実層面が平滑で縁部に菌糸束を伴い、胞子紋が白色で、担子器が2胞子性で小柄が長く、糸状体が通常分枝し、結晶を伴い厚壁であることなどで特徴づけられた。
本種と類似属との共通点および相違点について記述した。
Argentina, Chubut, Los Alerces National Park, arroyo Coliguay ca. Lago Rivadaria

(新種)

Nothocorticium patagonicum Gresl. & Rajchenb.
語源…(属名)南のCorticium属/(種小名)パタゴニアの
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【よく似た種との区別】
Corticium quercicola
担子器が非常に大型
担子器が2胞子性
担子器小柄が顕著である
菌糸にクランプを欠く
本種と異なり胞子紋が白色ではなく桃色
本種と異なり子実層が”euhymenium”ではなく”catahymenium”である
本種と異なり”probasidial bladder”を有する
Dendrocorlicium spp.
胞子紋が白色
本種と異なり”probasidial bladder”を有する
Vuilleminia spp.
子実体のサイズが類似している
子実体の形状が類似している
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
本種と異なり剥げた樹皮の下面に生じる
本種と異なり子実体がゼラチン質でない
本種と異なり樹枝状糸状体を有する
Dendrothele spp.
担子器が大型
担子器に油滴を含む
担子胞子が大型
本種と異なり子実層が”euhymenium”はなく”catahymenium”である
本種と異なり樹枝状糸状体を有する
Clavulicium spp
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり糸状体を欠く