(仮訳)Cortinarius alpinusによる外生菌根菌の形態学的・系統学的種概念の例示
Peintner, U. 2008, Cortinarius alpinus as an example for morphological and phylogenetic species concepts in ectomycorrhizal fungi. Sommerfeltia. Available at: https://www.degruyter.com/view/j/som.2008.31.issue–1/v10208-011-0009-1/v10208-011-0009-1.xml [Accessed October 22, 2017].
【R3-04504】2017/10/22投稿

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3行まとめ

フウセンタケ属Myxacium節の菌を対象に形態学的検討および分子系統解析を実施した。
その結果を基に、Cortinarius favreiC. alpinusのシノニムとした一方、C. absarokensisは傘直径および平均乾重量で判別可能な別種とした。
本菌群における担子胞子のサイズおよびITS領域の差異は僅かで、判別には不十分であった。

(その他掲載種)

Cortinarius alpinus Boud.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cortinarius absarokensis
同所的に分布する(オーストリア、ノルウェー)
高山帯に生息する
ヤナギ属植物を宿主とする
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子のQ値が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と宿主のヤナギ属植物の種が異なる
本種より子実体のサイズがずっと大きい
本種より子実体がしっかりとしている
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく僅かに扁桃形

(その他掲載種)

Cortinarius absarokensis M.M. Moser & McKnight
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cortinarius alpinus
同所的に分布する(オーストリア、ノルウェー)
高山帯に生息する
ヤナギ属植物を宿主とする
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子のQ値が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と宿主のヤナギ属植物の種が異なる
本種より子実体のサイズがずっと小さい
本種ほど子実体がしっかりとしていない
本種と異なり担子胞子が僅かに扁桃形ではなく楕円形