(仮訳)北米西部産の新種Cortinarius bovarius
Liimatainen, K. & Niskanen, T., 2013. Cortinarius bovarius (Agaricales), a new species from western North America. MycoKeys. Available at: http://www.pensoft.net/inc/journals/download.php?fileTable=J_GALLEYS&fileId=6349 [Accessed March 8, 2014].
【R3-00478】2014/03/09投稿

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3行まとめ

北米において、針葉樹と関係を持つフウセンタケ属菌をCortinarius bovariusとして新種記載した。
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で、本種はヨーロッパ産のC. boviusと最も近縁であった。
形態および分子系統解析の結果から、本種はBovini節に含まれた。
USA, Alaska, Fairbanks, University campus NW, trails starting from the end of Yukon road

(新種)

Cortinarius bovarius Liimat. & Niskanen
語源…牛の(またはCortinarius bovinusに似た)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cortinarius bovinus(サザナミツバフウセンタケ)
Bovini節に含まれる
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり北米ではなくヨーロッパに分布する
本種より担子胞子の平均幅が広い
本種と異なり担子胞子が強い疣状
本種と異なり担子胞子がかなり強いデキストリノイド
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSに塩基置換またはインデルが少なくとも18以上、rpb2に3塩基の置換)
Cortinarius bovinaster
Bovini節に含まれる
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり北米ではなくヨーロッパに分布する
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius bovinatus
Bovini節に含まれる
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり北米ではなくヨーロッパに分布する
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius oulankaensis
Bovini節に含まれる
カナダに分布する
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種より傘が灰褐色を帯びる
本種より襞が疎
本種より担子胞子の幅が狭い
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される