2021年4月12日 (仮訳)中国北東部産のCortinarius属Telamonia亜属Flexipedes節の新種、Cortinarius jiaoheensis Luo, Y. & Bau, T. 2021. Cortinarius jiaoheensis (Cortinariaceae), a new species of Cortinarius subgenus Telamonia section Flexipedes, from northeast China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.494.1.7 [Accessed April 12, 2021] 【R3-08316】2021/4/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国吉林省の温帯広葉樹林で採集された菌を検討し、Cortinarius jiaoheensisとして新種記載した。 本種は子実体が小型で、傘表面が羊毛状の小鱗片に覆われ、担子胞子が楕円形~倒卵状楕円形であることなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でTelamonia亜属Flexipedes節のクレードに含まれた。 中国吉林省吉林市蛟河市杉松頂子 (新種) Cortinarius jiaoheensis T. Bau & Y. Luo 語源…蛟河産の 【よく似た種との区別】 Cortinarius vulpicolor 傘が白色 傘表面が繊維状 柄が白色 柄表面が繊維状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じFlexipedes節クレードIに含まれる) 本種と異なり中国ではなく米国、スイス、フランスなどに分布する 本種と異なりモンゴリナラではなくヤナギ属やトウヒ属植物の林などに生じる 本種より子実体のサイズがやや大きい 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘表面が顕著な小鱗片状でない 本種より柄のサイズが大きい 本種より担子胞子の幅が比較的狭い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius flexipes(トガリヒメフウセンタケ) 傘が白色 傘表面が繊維状 柄が白色 柄表面が繊維状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じFlexipedes節クレードに含まれる) 本種と異なり中国ではなくスウェーデン、フィンランド、イギリスなどに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種ほど傘表面の小鱗片の密度が高くない 本種より柄の外被膜の名残の部分が顕著な白色の領域となる 本種と異なり子実体に独特のペラルゴニウム臭がある ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される