2014年4月11日 (仮訳)C. illuminusに近縁の類球形の胞子を持つ新種Cortinarius microglobisporus Peintner, U. et al., 2014, Cortinarius microglobisporus (Basidiomycota), a new species with roundish spores related to C. illuminus. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-014-0975-1 [Accessed April 11, 2014]. 【R3-00594】2014/04/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イタリア産の小型で類球形の担子胞子を形成するフウセンタケ属菌を、Cortinarius microglobisporusとして新種記載した。 ITS領域に基づく分子系統解析で、本種はC. illuminus種複合体(「Illumini節」)と近縁であった。 本種は「Illumini節」の2番目の種となり、系統関係は必ずしも明らかにならなかったが、狭義のツバフウセンタケ亜属とは明瞭に区別された。 Italy, Borgo val di Taro, Casembola Frazione Brunelli, along Strada Provinciale 21 (新種) Cortinarius microglobisporus Borghi, Bellu´ & Peintner 語源…小さな球形の胞子の 【よく似た種との区別】 Cortinarius illuminus 同じ「Illumini節」に含まれる 担子胞子が類球形 担子胞子の装飾の度合いが強い ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコナラ属やクリ属ではなくマツ属やトウヒ属の樹木と関係を持つ 本種より傘が暗色の赤褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius balaustinus(ミネノニセフウセンタケ) 傘表皮の構造が幼時微細な繊維質 本種と異なり顕著な被膜を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius melleifolius オーク類と関係を持つ 本種と異なり傘表面が吸水性を持たない 本種より担子胞子のサイズが明らかに大きい Cortinarius diagnitus 担子胞子が小型 担子胞子が類球形 本種と異なり傘が帯灰黄褐色 本種と異なり柄が硫黄色~黄褐色 本種と異なり柄が明瞭なフリンジ状である 本種と肉眼的な呈色反応が異なる Cortinarius admotus 形態的に類似している 本種と異なりコナラ属やクリ属ではなくモミ属の樹木と関係を持つ 本種と異なり傘表面に亀裂が生じる 本種より担子胞子のサイズが大きい Cortinarius trossingenensis 担子胞子のサイズが非常に小さい 担子胞子が類球形 本種より子実体のサイズがずっと小さい 本種より子実体が細長い