(仮訳)北米の大西洋岸北西部に産した新種Cortinarius parkeri
Ammirati, JF. et al., 2012. Cortinarius parkeri, a new species from the Pacific Northwest of North America. Botany. Available at: http://www.nrcresearchpress.com/doi/abs/10.1139/b2012-003 [Accessed December 19, 2015].
【R3-02486】2015/12/20投稿

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3行まとめ

北米の大西洋岸北西部において春に発生するフウセンタケ属の一種を検討し、Cortinarius parkeriとして新種記載した。
本種はVeneti節に属し、幼時傘の縁部に膜状の外被膜が付着し、のちに傘表面と柄の基部を覆うことなどで特徴づけられた。
本種のITS領域のクロマトグラムには波形の重なりが認められ、本種がヘテロ接合性を有することが示唆された。
USA, Washington, Pend Oreille County, near Gardener Cave parking lot

(新種)

Cortinarius parkeri Ammirati, M.T. Seidl & Ceska
語源…A.D. Parker氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cortinarius clandestinus
同じVeneti節に含まれる
米国およびカナダに分布する
柄の基部を被膜の名残が覆う
紫外線励起蛍光を発する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種ほど被膜が顕著でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius subannulatus
形態的に類似している(本種がこの種に同定されたことがある)
被膜の名残がつばを形成することがある
本種と異なり傘表面が繊維状~綿毛状
本種と異なり外被膜が柄の基部につばのように残るという特徴を欠く
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が類球形、短楕円形、短広楕円形ではなく球形、類球形、または稀に広楕円形
本種と異なり担子胞子の装飾がいくぶん顕著な疣状で、頂部周辺がより粗い