2015年5月21日 (仮訳)中欧産のオオカシワギタケ亜属の新種、Cortinarius prodigiosus Borovička, J. et al., 2015. Cortinarius prodigiosus — a new species of the subgenus Phlegmacium from Central Europe. Mycological Progress. …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-015-1051-1 [Accessed May 20, 2015]. 【R3-01843】2015/05/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チェコおよびハンガリーで採集されたフウセンタケ属オオカシワギタケ亜属の菌を検討し、Cortinarius prodigiosusとして新種記載した。 本種は子実体が中型で傘および柄の下部が黄色、襞が帯灰紫色、肉が2色からなることなどで特徴づけられた。 形態学的検討および分子系統解析の結果から、本種がCalochroi節のSplendentesグループに含まれることを示した。 Czech Republic, Central Bohemia, Czech Karst, in the vicinity of the village of Třebotov, Kulivá Hora Nature Reserve (新種) Cortinarius prodigiosus B. Bušek, M. Mikšík, J. Borovička, D. Dvořák, L. Albert & B. Dima 語源…驚くべき(独特で魅力的な子実体の肉眼的形質から) 【よく似た種との区別】 Cortinarius splendens 子実体が明るい黄色 ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じSplendentesグループに含まれる) 本種と異なり襞が帯灰紫色ではなく濃黄色 本種と異なり肉が傘で類白色、柄の大部分で黄色なのではなく子実体全体で黄色 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius meinhardii 子実体が明るい黄色 ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり襞が帯灰紫色ではなく濃黄色 本種と異なり肉が傘で類白色、柄の大部分で黄色なのではなく子実体全体で黄色 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius moseri ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と生態的に異なる 本種と形態的に異なる ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius ionochlorus 生息環境が類似している 形態的に類似している 襞が紫色系 ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が黄色ではなく緑色 ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius lavandulochlorus 生息環境が類似している 本種ほど子実体の黄色が濃くない 本種より塊茎が急な縁取り状である 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と分子系統解析で区別される(別のサブグループに属する) Cortinarius flavobulbus ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチェコおよびハンガリーではなく北米に分布する 本種と異なり傘が黄色ではなく帯青紫色~淡紫色 本種と異なり柄が類白色・淡黄色・帯緑黄色・硫黄色ではなく帯青紫色~淡紫色 ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius viridirubescens ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチェコおよびハンガリーではなく北米に分布する 本種と異なり傘が黄色ではなく緑色 ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される