(仮訳)イベリア半島およびフェノスカンジアにおけるCortinarius pseudofallaxの初記録およびC. parvannulatus/cedriolensグループの分類に関する覚書
Esteve-Raventós, F. et al., 2014. Cortinarius pseudofallax (Cortinariaceae, Agaricales), the first records from the Iberian Peninsula and Fennoscandia, and taxonomic notes on the C. parvannulatus/cedriolens group. Mycological Progress. … Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0925-3 [Accessed September 11, 2014].
【R3-01090】2014/09/12投稿

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3行まとめ

ヨーロッパ産Cortinarius pseudofallaxの形態学的検討および分子系統解析を行い、近縁種と比較した。
本種の形態学的記載を行い、新鮮な標本の写真を掲載し、走査型電子顕微鏡による担子胞子の観察を行った。
本種を含む菌群は傘、被膜、臭い、担子胞子などの形質が共通し、分子系統解析でも強く支持されるクレードを形成したことから、この菌群をParvuli節として扱うことを提唱した。

(スペイン、フィンランド新産種)

Cortinarius pseudofallax Carteret
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cortinarius parvannulatus(コツバヒメフウセンタケ)
ヨーロッパに分布する
傘が黄褐色~淡い帯褐色
柄に類白色の被膜の名残を1-数個伴う
子実体に強い香水のような臭いがある
担子胞子が小型
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりつば類似の領域や不完全な帯ではなく明瞭なつばを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius subturibulosus
担子胞子に顕著な装飾を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヤナギ科などではなくコナラ属の硬葉樹と関係を持つ
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius neofallax
生息環境が類似している
担子胞子の隆起装飾が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子が卵形~卵状楕円形で時に類扁桃形ではなく僅かに扁桃形
本種ほど担子胞子の装飾が顕著でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される