(仮訳)ヨーロッパ産のCortinariusPhlegmacium亜属Multiformes
Brandrud, TE. et al., 2014. Cortinarius subgenus Phlegmacium section Multiformes in Europe. Journal des J.E.C. Available at: https://www.researchgate.net/publication/266742054_Cortinarius_subgenus_Phlegmacium_section_Multiformes_in_Europe [Accessed October 10, 2020] 【R3-07762】2020/10/10投稿

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3行まとめ

CortinariusMultiformes節の系統分類を検討し、ヨーロッパ産の種として10種を認めた。
そのうちC. frondosomultiformisおよびC. armenicoriusの2新種を記載した。
各種には形態的差異があるがほとんどの場合形質の範囲に重複があり、従来形態学的研究で認識されていたのは半数に過ぎなかった。
Italy, South Tyrol, Kaltem east

(新種)

Cortinarius frondosomultiformis Bellù, Brandrud & Dima
語源…広葉樹のCortinarius multiformis
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【よく似た種との区別】
Cortinarius multiformis(マンジュウガサ)
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(本種の淡色のものが識別困難なことがある)
子実体の色の範囲が重複することがある
傘の色が幼時類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコナラ属およびブナ属ではなくトウヒ属植物と関係を持つ
本種より傘が濃色
本種と異なり傘表面に幼時絹状~雲母状の内在する繊維状構造を有するという特徴を欠く
本種より子実体の蜂蜜臭が弱い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius talimultiformis
ヨーロッパに分布する
生息環境が類似することがある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より傘が濃色
本種より傘表面の霜状~雲母状~大理石状構造が顕著でない
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius talus
ヨーロッパに分布する
コナラ属/ブナ属の林に生息する
傘中央部表面が大理石状~霜状のことがある
子実体に顕著な蜂蜜臭がある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より傘が明色
本種より傘表面の霜状~雲母状~大理石状構造が顕著である
本種と異なり傘縁部表面が内在する繊維状であることが稀でない
本種ほど傘表皮菌糸が暗い黄褐色でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius melleicarneus
ヨーロッパに分布する
広葉樹林に生息する
子実体ががっしりとしている
柄基部の塊茎に顕著な縁取りを有する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアではなくノルウェーおよびエストニアに分布する
本種と異なり石灰質の砂質土壌に生じる
本種と異なり傘が淡黄褐色~黄褐色ではなく淡蜜褐色~灰褐色または肉色
本種と異なり子実体に蜂蜜臭を欠く
本種ほど担子胞子の疣が粗くない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
France, Jura, Prénovel

(新種)

Cortinarius armenicorius Soop & Brandrud
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【よく似た種との区別】
Cortinarius multiformis(マンジュウガサ)
ヨーロッパに分布する
針葉樹林に生息する
形態形質の変異が重複する
傘下表皮に縞模様の色素結晶を(ほとんど)含まない
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシベリアおよびフランスではなく主に北欧に分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より子実体が濃色
本種と異なり子実体ががっしりとしていない
本種ほど子実体表面に吸水性がある
本種ほど子実体に被膜の名残を伴わない
本種より被膜の名残が薄い
本種と異なり子実体に顕著な蜂蜜臭があるのではなく蜂蜜臭を欠くか弱い
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく類扁桃形~楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius pallidirimosus
ヨーロッパに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種ほど子実体ががっしりとしておらず細長い
本種ほど傘が鮮やかな黄褐色~杏黄褐色でない
本種と異なり傘表面が内在する繊維状
本種と異なり柄基部の塊茎が顕著な縁取り状でない
本種と異なり被膜の名残がかなり厚いという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius talimultiformis
ヨーロッパに分布する
形態的に非常に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが大きい
本種より子実体表面に吸水性がある
本種より被膜の名残が薄い
本種と異なり子実体に顕著な蜂蜜臭があるという特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種ほど担子胞子が楕円形~広楕円形でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cortinarius multiformis Fr.
マンジュウガサ
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【よく似た種との区別】
Cortinarius talimultiformis
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(混同されており、時に形態では識別できない)
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子の形状の範囲が重複する可能性がある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が通常がっしりとしている
本種より傘が鮮やかな橙色または赤褐色
本種より傘表面に類白色の被膜の名残を伴う
本種より柄基部の塊茎に顕著かつ永存的な縁取りがある
本種より担子胞子のサイズがやや大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形~類扁桃形ではなく扁桃形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius armenicorius
ヨーロッパに分布する
針葉樹林に生息する
形態形質の変異が重複する
傘下表皮に縞模様の色素結晶を(ほとんど)含まない
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり主に北欧ではなくシベリアおよびフランスに分布する
本種より子実体のサイズが小さい
本種より子実体が淡色
本種と異なり子実体ががっしりとしている
本種ほど子実体表面に吸水性がない
本種より子実体に被膜の名残を伴う
本種より被膜の名残が厚い
本種と異なり子実体に蜂蜜臭を欠くか弱いのではなく顕著な蜂蜜臭がある
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類扁桃形~楕円形ではなく広楕円形~楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius rufoallutus
ヨーロッパに分布する
しばしば同時に発生することがある
形態形質の変異が重複する(混同されている)
子実体の色の範囲が重なることがある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種よりずっと稀な種である
本種より子実体が赤褐色
本種より傘表面が粗面である
本種より傘表面の吸水性が顕著である
本種と柄の形状が異なる
本種と異なり柄表面が間もなく褐色斑点状になる
本種と異なり肉が間もなく褐色斑点状になる
本種と異なり傘上表皮と傘下表皮の移行部に明瞭な縞模様の結晶を伴う菌糸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius talus
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(本種の淡色のものが識別困難なことがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトウヒ林ではなく広葉樹林に生息する
本種より子実体が幼時かつ新鮮時は明らかに淡色
本種より傘が淡色
本種と異なり傘表面に幼時絹状~雲母状の内在する繊維状構造を有する
本種より子実体の蜂蜜臭が強い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius frondosomultiformis
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(本種の淡色のものが識別困難なことがある)
子実体の色の範囲が重複することがある
傘の色が幼時類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトウヒ属ではなくコナラ属およびブナ属植物と関係を持つ
本種より傘が淡色
本種と異なり傘表面に幼時絹状~雲母状の内在する繊維状構造を有する
本種より子実体の蜂蜜臭が強い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius caesiolamellatus
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(混同されている)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の装飾が顕著である
本種と異なり傘表皮に黄褐色油脂状の色素塊を含むという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius caesiophylloides
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(この種の青色が薄い時に混同のおそれがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cortinarius talimultiformis Kytöv., Liimat., Niskanen, A.F.S. Taylor & Sesli
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【よく似た種との区別】
Cortinarius multiformis(マンジュウガサ)
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(混同されており、時に形態では識別できない)
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子の形状の範囲が重複する可能性がある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種ほど子実体が通常がっしりとしていない
本種ほど傘が鮮やかな橙色または赤褐色でない
本種ほど傘表面に類白色の被膜の名残を伴わない
本種ほど柄基部の塊茎に顕著かつ永存的な縁取りがない
本種より担子胞子のサイズがやや小さい
本種と異なり担子胞子が扁桃形ではなく楕円形~類扁桃形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius frondosomultiformis
ヨーロッパに分布する
生息環境が類似することがある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種ほど傘が濃色でない
本種より傘表面の霜状~雲母状~大理石状構造が顕著
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius rufoallutus
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(識別困難なことがある)
傘の色が鮮やかな杏赤褐色のことがある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面に吸水性の斑点を有する
本種ほど傘表面に被膜の名残を伴わない
本種と異なり柄表面が”brass brown”の斑点状
本種と異なり肉が”brass brown”の斑点状
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり傘表皮に縞模様状の色素結晶を含む
本種と異なり傘実質にまでしばしば色素が達する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius armenicorius
ヨーロッパに分布する
形態的に非常に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが小さい
本種ほど子実体表面に吸水性がない
本種より被膜の名残が厚い
本種と異なり子実体に顕著な蜂蜜臭がある
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子が楕円形~広楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius caesiophylloides
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(この種の青色が薄い時に混同のおそれがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius caesiolamellatus
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(この種の青色が薄い時に混同のおそれがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の装飾が顕著である
本種と異なり傘表皮に黄褐色油脂状の色素塊を含むという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cortinarius rufoallutus Rob. Henry ex Bidaud & Reumaux
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【よく似た種との区別】
Cortinarius multiformis(マンジュウガサ)
ヨーロッパに分布する
しばしば同時に発生することがある
形態形質の変異が重複する(混同されている)
子実体の色の範囲が重なることがある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種ほどずっと稀な種でない
本種ほど子実体が赤褐色でない
本種ほど傘表面が粗面でない
本種ほど傘表面の吸水性が顕著でない
本種と柄の形状が異なる
本種と異なり柄表面が間もなく褐色斑点状になるという特徴を欠く
本種と異なり肉が間もなく褐色斑点状になるという特徴を欠く
本種と異なり傘上表皮と傘下表皮の移行部に明瞭な縞模様の結晶を伴う菌糸を含むという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius talimultiformis
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(識別困難なことがある)
傘の色が鮮やかな杏赤褐色のことがある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面に吸水性の斑点を有するという特徴を欠く
本種より傘表面に被膜の名残を伴う
本種と異なり柄表面が”brass brown”の斑点状という特徴を欠く
本種と異なり肉が”brass brown”の斑点状という特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり傘表皮に縞模様状の色素結晶を含むという特徴を欠く
本種と異なり傘実質にまでしばしば色素が達するという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius caesiolamellatus
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(この種の青色が薄い時に混同のおそれがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の装飾が顕著である
本種と異なり傘表皮に黄褐色油脂状の色素塊を含むという特徴を欠く
本種と異なり子実下層に縞模様の色素結晶を含むという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cortinarius melleicarneus Kytöv., Liimat., Niskanen & Brandrud
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【よく似た種との区別】
Cortinarius frondosomultiformis
ヨーロッパに分布する
広葉樹林に生息する
子実体ががっしりとしている
柄基部の塊茎に顕著な縁取りを有する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりノルウェーおよびエストニアではなくイタリアに分布する
本種と異なり石灰質の砂質土壌に生じるという特徴を欠く
本種と異なり傘が淡蜜褐色~灰褐色または肉色ではなく淡黄褐色~黄褐色
本種と異なり子実体に蜂蜜臭を有する
本種より担子胞子の疣が粗い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius talus
ヨーロッパに分布する
生息環境が類似している
傘が淡色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面に内在する繊維状構造を有するという特徴を欠く
本種と異なり柄が短いことが稀でない
本種と異なり子実体に通常強い蜂蜜臭がある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius areni-silvae
砂質土壌に生じる
形態的に類似することがある(乾燥時)(この種に同定されたことがある)

(その他掲載種)

Cortinarius talus Fr.
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【よく似た種との区別】
Cortinarius multiformis(マンジュウガサ)
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(この種の淡色のものが識別困難なことがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり広葉樹林ではなくトウヒ林に生息する
本種より子実体が幼時かつ新鮮時は明らかに濃色
本種より傘が濃色
本種と異なり傘表面に幼時絹状~雲母状の内在する繊維状構造を有するという特徴を欠く
本種より子実体の蜂蜜臭が弱い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius melleicarneus
ヨーロッパに分布する
生息環境が類似している
傘が淡色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面に内在する繊維状構造を有する
本種と異なり柄が短いことが稀
本種と異なり子実体に通常強い蜂蜜臭があるという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius frondosomultiformis
ヨーロッパに分布する
コナラ属/ブナ属の林に生息する
傘中央部表面が大理石状~霜状のことがある
子実体に顕著な蜂蜜臭がある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より傘が暗色
本種ほど傘表面の霜状~雲母状~大理石状構造が顕著でない
本種と異なり傘縁部表面が内在する繊維状であることが稀
本種より傘表皮菌糸が暗い黄褐色
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius caperatus(ショウゲンジ)
傘中央部表面が幼時大理石状~霜状
Cortinarius riederi(アシナガカシワギタケ)
傘表面に縁部に向かって内在する繊維状構造を有する
Cortinarius pallidirimosus
ヨーロッパに分布する
同じBetula pubescens林に生息する
傘が淡色
傘表面が大理石状で内在する繊維状
子実体に顕著な蜂蜜臭がある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種ほど子実体ががっしりとしていない
本種ほど傘表面の内在する繊維状~大理石状の構造が顕著でない
本種ほど柄基部の塊茎が縁取り状でない
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種ほど担子胞子が広楕円形でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cortinarius pallidirimosus Kytöv., Liimat. & Niskanen
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cortinarius armenicorius
ヨーロッパに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体ががっしりとしていて細長くない
本種より傘が鮮やかな黄褐色~杏黄褐色
本種と異なり傘表面が内在する繊維状でない
本種と異なり柄基部の塊茎が顕著な縁取り状
本種と異なり被膜の名残がかなり厚い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius talus
ヨーロッパに分布する
同じBetula pubescens林に生息する
傘が淡色
傘表面が大理石状で内在する繊維状
子実体に顕著な蜂蜜臭がある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体ががっしりとしている
本種より傘表面の内在する繊維状~大理石状の構造が顕著
本種より柄基部の塊茎が縁取り状
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子が広楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius pinophilus
子実体の形状が細長い
傘が淡色
本種と異なり傘が黄変する
本種と異なり傘表面がゼラチン状でない
Cortinarius caesiophylloides
ヨーロッパに分布する
同じトウヒ林に生息する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より北方に分布するとみられる
本種と異なり襞が青色を帯びる
本種と異なり柄頂部が青色を帯びる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cortinarius caesiolamellatus (Bidaud) Kytöv., Liimat., Niskanen, Brandrud, Frøslev & A.F.S. Taylor
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【よく似た種との区別】
Cortinarius caesiophylloides
ヨーロッパに分布する
針葉樹林に生息する
形態的に類似している(混同されている)
襞が帯青色
柄頂部が帯青色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり主に中欧~北欧南部に分布するのではなく北欧にのみ分布する
本種ほど傘が帯褐赤色でない
本種ほど傘が暗色吸水性の縁部を有し2色になる特徴が顕著でない
本種より担子胞子の幅がやや広い
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく扁桃形
本種ほど担子胞子表面が顕著な疣状でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius multiformis(マンジュウガサ)
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(混同されている)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種ほど担子胞子の装飾が顕著でない
本種と異なり傘表皮に黄褐色油脂状の色素塊を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius rufoallutus
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(本種の青色が薄い時に混同のおそれがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種ほど担子胞子の装飾が顕著でない
本種と異なり傘表皮に黄褐色油脂状の色素塊を含む
本種と異なり子実下層に縞模様の色素結晶を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius talimultiformis
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(本種の青色が薄い時に混同のおそれがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種ほど担子胞子の装飾が顕著でない
本種と異なり傘表皮に黄褐色油脂状の色素塊を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cortinarius caesiophylloides Kytöv., Liimat., Niskanen, Brandrud & Frøslev
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cortinarius caesiolamellatus
ヨーロッパに分布する
針葉樹林に生息する
形態的に類似している(混同されている)
襞が帯青色
柄頂部が帯青色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり北欧にのみ分布するのではなく主に中欧~北欧南部に分布する
本種より傘が帯褐赤色
本種より傘が暗色吸水性の縁部を有し2色になる特徴が顕著である
本種より担子胞子の幅がやや狭い
本種と異なり担子胞子が扁桃形ではなく楕円形
本種より担子胞子表面が顕著な疣状である
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius pallidirimosus
ヨーロッパに分布する
同じトウヒ林に生息する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より南方に分布するとみられる
本種と異なり襞が青色を帯びるという特徴を欠く
本種と異なり柄頂部が青色を帯びるという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius multiformis(マンジュウガサ)
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(本種の青色が薄い時に混同のおそれがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cortinarius talimultiformis
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(本種の青色が薄い時に混同のおそれがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される