(仮訳)形態形質および系統解析により証拠づけられた新属Crassisporusおよび4新種の記載
Ji, X. et al., 2019. Crassisporus gen. nov. (Polyporaceae, Basidiomycota) evidenced by morphological characters and phylogenetic analyses with descriptions of four new species. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/38035/ [Accessed September 16, 2019] 【R3-06594】2019/9/16投稿

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3行まとめ

多孔菌の新属Crassisporusを提唱し、本属にC. imbricatusなど中国およびオーストラリア産の4新種を含めた。
本属菌は子実体が一年生で半背着生~傘状、傘が帯黄褐色で環紋または溝線を有し、担子胞子が無色広楕円形~長楕円形平滑、3菌糸型でクランプを有することなどで特徴づけられた。
本属は分子系統解析でコア・ポリポロイドクレードに含まれ、Haploporus属に近縁な単系統群を形成した。
中国海南省昌江リー族自治県霸王嶺国家自然保護区

(新種)

Crassisporus imbricatus B.K. Cui & Xing Ji
語源…(属名)厚い胞子(壁厚から)/(種小名)重生する(子実体の発生様式から)
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Australia, Queensland, Cairns, Roadside of Mount Whitfield Park

(新種)

Crassisporus leucoporus B.K. Cui & Xing Ji
語源…白色の孔の(管孔面の色から)
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【よく似た種との区別】
Crassisporus macroporus
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体が半背着生~傘状
担子胞子が長楕円形
シスチジオールを有する
ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+mtSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなく中国に分布する
本種と異なり孔口面が新鮮時白色ではなくクリーム色、黄褐色~肉桂黄褐色
本種より孔口のサイズが大きい
本種と異なり骨格菌糸がシアノフィリックである
本種と異なり結合菌糸がシアノフィリックである
ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+mtSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国広西チワン族自治区環江マオナン族自治県木論自然保護区

(新種)

Crassisporus macroporus B.K. Cui & Xing Ji
語源…大きな孔の(孔口のサイズから)
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【よく似た種との区別】
Crassisporus leucoporus
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体が半背着生~傘状
担子胞子が長楕円形
シスチジオールを有する
ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+mtSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくオーストラリアに分布する
本種と異なり孔口面が新鮮時クリーム色、黄褐色~肉桂黄褐色ではなく白色
本種より孔口のサイズが小さい
本種と異なり骨格菌糸がシアノフィリックでない
本種と異なり結合菌糸がシアノフィリックでない
ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+mtSSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州瑞麗市莫里熱帯雨林風景区

(新種)

Crassisporus microsporus B.K. Cui & Xing Ji
語源…小さな孔の(孔口のサイズから)
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