2016年10月13日 （仮訳）スロバキア産Crepidotus ehrendorferiおよび類縁種についての分類学的記録 Ripková, S. & Glejdura, S., 2010. Crepidotus ehrendorferi in Slovakia and taxonomic notes on related species. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cm/CM61205.pdf [Accessed October 13, 2016]. 【R3-03380】2016/10/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ スロバキア新産種としてCrepidotus ehrendorferiを報告し、肉眼的および顕微鏡的形質を記録した。 本種はTilia cordataの樹皮および材に発生していた。 本種の記載文および同じく球形～類球形の担子胞子を有するヨーロッパ産チャヒラタケ属菌との形質比較表を掲載した。 （スロバキア新産種） Crepidotus ehrendorferi Hauskn. & Krisai 【よく似た種との区別】 Crepidotus crocophyllus ヨーロッパに分布する 子実体の色が類似している 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が球形～類球形 縁シスチジアのサイズの範囲が重なる 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、狭嚢形で屈曲し、最上部が多数分岐するのではなく棍棒形、狭瓶形または時にほぼ円筒形で偽頭状、屈曲し稀に分岐する 本種と異なり傘表皮が毛状被ではなく平行菌糸被からなる 本種と異なり傘表皮の末端細胞が狭円錐形～円筒形で時に分岐するかやや微突形ではなく円錐形～円筒形で時に屈曲ししばしば厚壁 Crepidotus macedonicus ヨーロッパに分布する 子実体の色が類似している Crepidotus applanatus（マルミノチャヒラタケ） ヨーロッパに分布する 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が球形～類球形 縁シスチジアのサイズの範囲が重なる 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、狭嚢形で屈曲し、最上部が多数分岐するのではなく棍棒形で頭状、稀に屈曲し、角度をなすか僅かに分岐することがある 本種と異なり傘表皮が毛状被ではなく平行菌糸被からなる 本種と異なり狭嚢形、偽頭状の傘シスチジアを有する Crepidotus stenocystis ヨーロッパに分布する 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が球形～類球形 縁シスチジアのサイズの範囲が重なる 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、狭嚢形で屈曲し、最上部が多数分岐するのではなく円筒形、狭瓶形、狭嚢形で屈曲したり角度をなしたり二叉分岐するものが混じり、稀に偽頭状 本種と異なり傘表皮が毛状被ではなく平行菌糸被からなる 本種と異なり狭瓶形の傘シスチジアを有する Crepidotus malachioides ヨーロッパに分布する 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が球形～類球形 本種より縁シスチジアの幅が狭い 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、狭嚢形で屈曲し、最上部が多数分岐するのではなく洋梨形、頭状で稀に棍棒形 本種と異なり傘表皮が毛状被ではなく平行菌糸被からなる 本種と異なり頭状の傘シスチジアが子実層状被をなす Crepidotus carpaticus ヨーロッパに分布する 担子胞子が球形～類球形 本種と異なり広楕円形の担子胞子を有する Crepidotus cristatus ヨーロッパに分布する 担子胞子が球形～類球形 本種と異なり広楕円形の担子胞子を有する Crepidotus cinnabarinus（ヒイロチャヒラタケ） ヨーロッパに分布する 担子胞子が球形～類球形 本種と異なり広楕円形の担子胞子を有する Crepidotus cesatii ヨーロッパに分布する 担子胞子が球形～類球形 本種と異なり広楕円形の担子胞子を有する