(仮訳)米国の臨床検体由来のAspergillus属隠蔽種およびFlavipedes節1新種
Siqueira, JPZ. et al., 2018. Cryptic Aspergillus from clinical samples in the USA and description of a new species in section Flavipedes. Mycoses. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/myc.12818 [Accessed August 22, 2021] 【R3-08710】2021/8/22投稿

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3行まとめ

米国の臨床検体由来の37菌株の多様性を検討し、5節16種を同定した。
最も多かったのがA. calidoustus、続いてA. terreusA. nidulansであった。
残りの稀産種および隠蔽種の中から、痰検体から分離されたFlavipedes節のA. suttoniaeを新種記載した。
USA

(新種)

Aspergillus suttoniae J.P.Z. Siqueira, Gené, Dania García & Guarro
語源…米国の菌類学者、Deanna A. Sutton氏に献名
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【よく似た種との区別】
Aspergillus templicola
ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じFlavipedes節クレードに含まれる)
本種と異なりヒトの痰検体ではなくハウスダストなどから分離される
本種と異なり小型の分生子柄を有する
本種と異なり頂嚢が通常半球形なのではなく常に伸長形である
本種と異なりCYA培地での滲出液が淡黄色~橙黄色ではなく無色
ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus urmiensis
ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じFlavipedes節クレードに含まれる)
本種と異なりヒトの痰検体ではなく高塩性土壌などから分離される
本種と異なり頂嚢が通常半球形なのではなく球形
本種と異なり分生子頭が主に円柱状なのではなく放射状
ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される