(仮訳)オーストラリア在来のマメ科植物に生じたディディメラ科菌類に見出された隠れた多様性
Keirnan, EC. et al., 2021. Cryptic diversity found in Didymellaceae from Australian native legumes. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/60063/ [Accessed February 15, 2021] 【R3-08148】2021/2/15投稿

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3行まとめ

Ascochyta koolungaの地理的起源と宿主の解明を目的に、オーストラリアにおいて在来のマメ科植物に斑点病や葉枯病を引き起こす菌を調査した。
本種はエンドウのみから分離されたが、それとは別にSenna属、Swainsona属、Hardenbergia属植物からディディメラ科の計5新種が見出された。
また、2種について新宿主を報告し、Didymella prosopidisをオーストラリア新産種として報告した。
Australia, New South Wales, Mount Annan

(新種)

Epicoccum djirangnandiri E.C. Keirnan, M.H. Laurence, R.G. Shivas & Y.P. Tan
語源…先住民ダラワル族の言葉で「葉の斑点」
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【よく似た種との区別】
Epicoccum pneumoniae
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなく米国などに分布する
本種と異なりSwainsona属植物ではなくヒトなどから分離される
本種と異なり培養下で不稔である
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Australia, South Australia, Clare

(新種)

Neodidymelliopsis tinkyukuku E.C. Keirnan, M.H. Laurence, R.G. Shivas & Y.P. Tan
語源…先住民ガーナ族の言葉で「葉の病害」
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【よく似た種との区別】
Neodidymelliopsis farokhinejadii
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなくイランなどに分布する
本種と異なりHardenbergia属ではなくConocarpus属植物などに生じる
本種より分生子が短い
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neodidymelliopsis longicolla
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなくイスラエルなどに分布する
本種と異なりHardenbergia属植物ではなく土壌などから分離される
本種より分生子のサイズが大きい
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neodidymelliopsis ranunculi
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなくイタリアなどに分布する
本種と異なりHardenbergia属ではなくミカン属植物などに生じる
本種と分生子のサイズの範囲が異なる
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Australia, South Australia, Wudinna

(新種)

Nothophoma garlbiwalawarda E.C. Keirnan, M.H. Laurence, R.G. Shivas & Y.P. Tan
語源…先住民バーンガーラ族の言葉で「葉の菌」
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【よく似た種との区別】
Nothophoma anigozanthi
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなくオランダなどに分布する
本種と異なりSenna属ではなくAnigozanthos属植物などに生じる
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なりMEA培地におけるNaOHスポットテストで帯赤色ではなく鈍緑色のち黒色
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Australia, South Australia, Blanchetown

(新種)

Nothophoma naiawu E.C. Keirnan, M.H. Laurence, R.G. Shivas & Y.P. Tan
語源…先住民Ngayawang族の語群から
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【よく似た種との区別】
Nothophoma eucalyptigena
オーストラリアに分布する
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりSenna属ではなくユーカリ属植物などに生じる
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Nothophoma infuscata
オセアニアに分布する
同じマメ科植物に生じる
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なりSenna属ではなくアカシア属植物などに生じる
本種と異なりMEA培地におけるNaOHスポットテストで微かに黄色ではなく淡赤色
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Australia, South Australia, Blanchetown

(新種)

Nothophoma ngayawang E.C. Keirnan, M.H. Laurence, R.G. Shivas & Y.P. Tan
語源…先住民Ngayawang族の語群から
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【よく似た種との区別】
Nothophoma variabilis
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなく米国などに分布する
本種と異なりSenna属植物ではなくヒトなどから分離される
本種と異なりMEA培地におけるNaOHスポットテストで微かに黄色ではなく陰性
ITS+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(オーストラリア新産種)

Didymella prosopidis (Crous & A.R. Wood) L.W. Hou, L. Cai & Crous
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(その他掲載種)

Didymella lethalis (R. Stone) Sivan.
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