(仮訳)ニガーシード寒天培地においてメラニン産生能を有する、ナイジェリア産のトリコスポロン型の莢膜を有する担子菌酵母の新属新種、Cryptotrichosporon anacardii
Okoli, I. et al., 2007. Cryptotrichosporon anacardii gen. nov., sp. nov., a new trichosporonoid capsulate basidiomycetous yeast from Nigeria that is able to form melanin on niger seed agar. FEMS Yeast Research. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1567-1364.2006.00164.x [Accessed December 18, 2019] 【R3-06871】2019/12/18投稿

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3行まとめ

ナイジェリアにおいてカシューナットノキの花から分離された酵母の一種を検討し、新属新種Cryptotrichosporon anacardiiとして記載した。
本種は37°Cで生育可能であり、担子菌酵母としては珍しくメラニン様色素を産生することなどで特徴づけられた。
莢膜を有し、ニガーシード培地で褐色色素を産生する点でCryptococcus neoformansに類似していたが、分子系統解析で異なる系統を形成し、莢膜の構造にも差異があるとみられた。
Nnobi in Idemili South Local Government Area of Anambra State, Nigeria

(新種)

Cryptotrichosporon anacardii Okoli & Boekhout
語源…(属名)Cryptococcus属+Trichosporon属/(種小名)カシューナットノキ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cryptococcus neoformans
莢膜を有する
ニガーシード寒天培地においてメラニン産生能を有する
Hestrinアッセイ陽性である
本種と異なりヒトへの病原性が知られている
本種と莢膜の可溶性が異なる
ITS+D1/D2およびnrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される