(仮訳)森林土壌から分離された新種Cryptotrichosporon argae、新種Cryptotrichosporon brontae、および新種Cryptotrichosporon steropae
Pontes, A. et al., 2017. Cryptotrichosporon argae sp. nov., Cryptotrichosporon brontae sp. nov. and Cryptotrichosporon steropae sp. nov., isolated from forest soils. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.002177 [Accessed December 18, 2019] 【R3-06872】2019/12/18投稿

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3行まとめ

ポルトガルにおいて森林土壌から分離された酵母を検討し、Cryptotrichosporon argaeC. brontae、およびC. steropaeの3新種を記載した。
各新種および既知の本属菌2種は、L-ラムノース、スクロースなどの資化能やビタミン要求性、最大生長温度などによって互いに区別された。
本属全種を含む系統樹および形質比較表を掲載した。
Arrábida Natural Park, Portugal

(新種)

Cryptotrichosporon argae A. Pontes, C. Carvalho, A.M. Yurkov & J.P. Samp.
語源…アルゲース(キュクロプス三兄弟の一人)の
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【よく似た種との区別】
Cryptotrichosporon brontae
同所的に分布する(ポルトガル)
土壌菌である
コロニーが淡橙色
ビタミン要求性を有する
35°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりL-ラムノース、サリシンを資化可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptotrichosporon steropae
同所的に分布する(ポルトガル)
土壌菌である
コロニーが淡橙色
35°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサリシン、グリセロールを資化可能
本種と異なりスクロースを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptotrichosporon anacardii
コロニーが淡橙色
ビタミン要求性を有する
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりポルトガルではなくナイジェリアなどに分布する
本種と異なり土壌ではなく植物の花などから分離される
本種と異なりL-ラムノース、サリシンを資化可能
本種と異なり35°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptotrichosporon tibetense
コロニーが淡橙色
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりポルトガルではなくチベットなどに分布する
本種と異なり土壌ではなく植物の葉などから分離される
本種と異なり射出分生子を形成する
本種と異なりスクロース、メチル-α-D-グルコシド、myo-イノシトールを資化不能
本種と異なりビタミン要求性を欠く
本種と異なり30°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arrábida Natural Park, Portugal

(新種)

Cryptotrichosporon brontae A. Pontes, O. Röhl, C. Maldonado, A.M. Yurkov & J.P. Samp.
語源…ブロンテース(キュクロプス三兄弟の一人)の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cryptotrichosporon argae
同所的に分布する(ポルトガル)
土壌菌である
コロニーが淡橙色
ビタミン要求性を有する
35°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりL-ラムノース、サリシンを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptotrichosporon steropae
同所的に分布する(ポルトガル)
土壌菌である
コロニーが淡橙色
ビタミン要求性を有する
35°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりL-ラムノース、スクロースを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptotrichosporon anacardii
コロニーが淡橙色
ビタミン要求性を有する
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりポルトガルではなくナイジェリアなどに分布する
本種と異なり土壌ではなく植物の花などから分離される
本種と異なりスクロースを資化不能
本種と異なり35°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptotrichosporon tibetense
コロニーが淡橙色
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりポルトガルではなくチベットなどに分布する
本種と異なり土壌ではなく植物の葉などから分離される
本種と異なり射出分生子を形成する
本種と異なりL-ラムノース、サリシン、グリセロールを資化不能
本種と異なりビタミン要求性を欠く
本種と異なり30°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arrábida Natural Park, Portugal

(新種)

Cryptotrichosporon steropae A. Pontes, C. Carvalho, A.M. Yurkov & J.P. Samp.
語源…ステロペース(キュクロプス三兄弟の一人)の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cryptotrichosporon argae
同所的に分布する(ポルトガル)
土壌菌である
コロニーが淡橙色
35°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスクロースを資化可能
本種と異なりサリシン、グリセロールを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptotrichosporon brontae
同所的に分布する(ポルトガル)
土壌菌である
コロニーが淡橙色
ビタミン要求性を有する
35°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりL-ラムノース、スクロースを資化可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptotrichosporon anacardii
コロニーが淡橙色
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりポルトガルではなくナイジェリアなどに分布する
本種と異なり土壌ではなく植物の花などから分離される
本種と異なりL-ラムノースを資化可能
本種と異なりグリセロールを資化不能
本種と異なり35°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptotrichosporon tibetense
コロニーが淡橙色
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりポルトガルではなくチベットなどに分布する
本種と異なり土壌ではなく植物の葉などから分離される
本種と異なり射出分生子を形成する
本種と異なりサリシン、グリセロール、myo-イノシトールを資化不能
本種と異なり30°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される