(仮訳)新属・新組み合わせParengyodontium albumによる無色菌糸症
Tsang, C-C. et al., 2016. Cutaneous hyalohyphomycosis due to Parengyodontium album gen. et comb. nov. Medical Mycology. Available at: https://academic.oup.com/mmy/article-abstract/54/7/699/2222576 [Accessed July 10, 2018].
【R3-05292】2018/7/10投稿

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3行まとめ

免疫抑制療法を受ける腎移植患者の皮膚生検標本から分離された糸状菌の一種を検討し、Engyodontium albumと同定した。
本種に対して新属Parengyodontiumを提唱するとともに、本種が3種の隠蔽種を含む複合種であることを示唆した。
本種がポサコナゾールおよびボリコナゾールに対して感受性を有することを示した。
Germany

(新組み合わせ)

Parengyodontium album (Limber) C.C. Tsang, J.F.W. Chan, W.M. Pong, J.H.K. Chen, A.H.Y. Ngan, Cheung, C.K.C. Lai, D.N.C. Tsang, S.K.P. Lau, P.C.Y. Woo
語源…(属名)para+Engyodontium
旧名:Engyodontium album (Limber) de Hoog
※本種のエピタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lecanicillium kalimantanense
ITS、nrLSU、ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞の末端がジグザグ状でない
本種と異なり分生子が球形~類球形で短い突起を有するという特徴を欠く
ITS、nrLSU、ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lecanicillium wallacei
ITS、nrLSU、ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞の末端がジグザグ状でない
本種と異なり分生子が球形~類球形で短い突起を有するという特徴を欠く
ITS、nrLSU、ITS+nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される