(仮訳)中国においてヤナギバグミに潰瘍病を引き起こす新種、Cytospora elaeagnicola
Zhang, L. et al., 2019. Cytospora elaeagnicola sp. nov. Associated with Narrow-leaved Oleaster Canker Disease in China. Mycobiology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/12298093.2019.1633902 [Accessed July 10, 2019] 【R3-06388】2019/7/10投稿

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3行まとめ

中国、新疆ウイグル自治区において潰瘍病に罹病したヤナギバグミに生じた菌を検討し、Cytospora elaeagnicolaとして新種記載した。
本種は分生子殻が扁平で、分生子が無色ソーセージ形であることなどで特徴づけられた。
本種は複数遺伝子座に基づく分子系統解析でも独自の系統を形成し、近縁種とは分生子のサイズやコロニーの色などについて形態的差異を認めた。
中国新疆ウイグル自治区博爾塔拉蒙古自治州省道202

(新種)

Cytospora elaeagnicola X.L. Fan
語源…グミ属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cytospora spiraeae
ITSおよびITS+nrLSU+ACT+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりグミ属ではなくシモツケ属植物などを宿主とする
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なりコロニーが白色ではなく7-10日で淡黄褐色となる
ITSおよびITS+nrLSU+ACT+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cytospora elaeagni
同じヤナギバグミを宿主とする
ITSおよびITS+nrLSU+ACT+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子殻の小室のサイズが小さい
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なりコロニーが白色ではなく淡褐色
ITSおよびITS+nrLSU+ACT+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cytospora nivea
同じヤナギバグミを宿主とする
ITSおよびITS+nrLSU+ACT+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヤナギ属植物が宿主として知られている
本種と異なり分生子果を明瞭な暗黒色の”conceptacle”が囲む
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なりコロニーが白色ではなく暗緑色~黒色
ITSおよびITS+nrLSU+ACT+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される