(仮訳)台湾の亜熱帯域に産した新種、Dentipellis fimbriata
Wei, C-L., Chang, C-C. & Wu, S-H. 2020. Dentipellis fimbriata sp. nov. (Russulales, Basidiomycota) from subtropical Taiwan. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.428.2.7 [Accessed February 21, 2020] 【R3-07067】2020/2/21投稿

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3行まとめ

台湾屏東県の山地において被子植物の材に生じた菌を検討し、Dentipellis fimbriataとして新種記載した。
本種は子実層面が歯牙状~針状で根状菌糸束を有し、担子胞子がアミロイドで、2型のグレオシスチジアを有し、1菌糸型で菌糸にクランプを有することなどで特徴づけられた。
DentipellisDentipellicula、およびDentipellopsis属の検索表を掲載した。
台湾屏東県春日郷大漢林道16 km地点

(新種)

Dentipellis fimbriata Sheng H. Wu & C.L. Wei
語源…長縁毛状の(子実体縁部の形態から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Dentipellis rhizomorpha
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実層面の針の密度が大きい
本種より子実層面の針が長い
本種と異なり担子胞子が厚壁
本種と異なりシスチジオールが紡錘状
本種と異なりグレオシスチジアが管状でない
本種と異なり菌糸が無色
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Dentipellicula leptodon
被子植物に生じる
担子胞子のサイズがほぼ同一
グレオシスチジア頂部が数珠状または乳頭状になることがある
グレオシスチジアが非常に長い管状のことがある
樹枝状糸状体を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実層面の針のサイズが大きい
本種と異なり子実層面の針ががっしりとしている
本種と異なり担子胞子が薄壁または厚壁
本種と異なり菌糸状シスチジアを有する
本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸が帯黄褐色ではなく無色
Dentipellis coniferarum
担子胞子のサイズが類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり被子植物ではなく針葉樹に生じる
本種と異なりグレオシスチジアが棍棒形
本種と異なり菌糸状シスチジアを有する
本種と異なり菌糸が無色
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸が帯黄褐色ではなく無色
Dentipellis tasmanica
担子胞子のサイズが類似している
グレオシスチジアが管状のことがある
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり台湾ではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりグレオシスチジアがメルツァー試薬で暗青色に呈色する
本種と異なり厚壁胞子を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される