(仮訳)オーストラリア産の新種、Dentipellis tasmanica
Ji, X-H. et al., 2018. Dentipellis tasmanica sp. nov. (Hericiaceae, Basidiomycota) from Australia. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article_preview.php?id=28485 [Accessed October 16, 2018].
【R3-05588】2018/10/16投稿

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3行まとめ

オーストラリア、タスマニア州においてナンキョクブナ属の一種の材に生じた菌を検討し、Dentipellis tasmanicaとして新種記載した。
本種は子実体が一年生で背着生、刺がクリーム色で乾燥時肉桂色、担子胞子が粗面、厚壁胞子を形成し、1菌糸型であることなどで特徴づけられた。
本新種を含む全世界の狭義Dentipellis属菌の検索表を掲載した。
Australia, Tasmania, Arve River Streamside Reserve

(新種)

Dentipellis tasmanica Y.C. Dai, G.M. Gates, X.H. Ji & P. Du
語源…タスマニアの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Dentipellicula leptodon
担子胞子のサイズが類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなくウガンダなどに分布する
本種と異なりグレオシスチジアがメルツァー液で暗青色ではなく帯黄色になる
本種と異なり粘質原菌糸がメルツァー液で暗青色ではなく帯黄色になる
本種と異なり子実体形成菌糸層に厚壁胞子を含まない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Dentipellis rhizomorpha
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなく中国などに分布する
本種より刺の密度が大きい
本種と異なり粘質原菌糸を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Dentipellis fragilis(ハナレハリタケ)
子実体が傷ついても褐変しない
グレオシスチジアを有する
粘質原菌糸を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなく中国などに分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なりグレオシスチジアがメルツァー液で暗青色ではなく帯黄色になる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Dentipellis dissita
子実体が傷ついても褐変しない
グレオシスチジアを有する
粘質原菌糸を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなくカナダなどに分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なりグレオシスチジアがメルツァー液で暗青色ではなく帯黄色になる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Dentipellis longiuscula
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなく中国などに分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なりグレオシスチジアを欠く
本種と異なり粘質原菌糸を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される