(仮訳)インド産のアーバスキュラー菌根菌の新種、Dentiscutata nigerita
Khade, SW., 2010. Dentiscutata nigerita – a new species of arbuscular mycorrhizal fungi from India. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdfs/MC1_3_No7.pdf [Accessed February 21, 2016].
【R3-02676】2016/02/22投稿

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3行まとめ

インド、ゴア州においてパパイヤの根圏から分離されたアーバスキュラー菌根菌の一種を検討し、Dentiscutata nigeritaとして新種記載した。
本種は塊茎状の支持細胞が平滑で、胞子に斜めに付着していることなどで特徴づけられた。
本種は同属の2種と類似していたが、胞子壁の装飾や支持細胞の形状などで識別された。
India, Goa, Kodar

(新種)

Dentiscutata nigerita Khade
語源…Dentiscutata nigra+D. reticulata(両種に類似することから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Dentiscutata nigra
胞子の装飾が黒色
胞子に孔状の装飾を有する
“germination shield”がB壁群の中層の壁に形成される
“germination shield”が脆い
胞子形成細胞の壁が付着部で最も厚く、遠くなるほど薄くなる
本種と異なり胞子の孔状装飾の下に小型の孔を有する膜質の壁を有するのではなく波状の装飾を有する
本種と異なり”germination shield”が黄色~褐色ではなく栗褐色
本種と異なり”germination shield”が縁部が波打つ円形ではなく卵形
本種と異なり塊茎状の支持細胞が胞子に斜めに付着するのではなく側生する
本種と異なり塊茎状の支持細胞が平滑ではなく装飾を有する
本種と異なり塊茎状の支持細胞から長いペグ状の無隔壁の菌糸が生じる
Dentiscutata reticulata
胞子に帯赤褐色の層を有する
胞子の装飾が直線状~波状の畝状装飾が連結した網目状
“germination shield”がB壁群の中層の壁に形成される
胞子形成細胞の壁が付着部で最も厚く、遠くなるほど薄くなる
本種と異なり胞子の網目状および刺状装飾を有する層が外壁群の第3の壁ではなく最外層である
本種と異なり胞子に波状の装飾を欠く
本種と異なり”germination shield”が形成されるB壁群の中層の壁が脆いのではなく明瞭
本種と異なり塊茎状の支持細胞が胞子に斜めに付着するのではなく側生する
本種と異なり塊茎状の支持細胞が平滑ではなく装飾を有する
本種と異なり塊茎状の支持細胞から長いペグ状の無隔壁の菌糸が生じる