(仮訳)D. tabescensの北米における分断分化種、Desarmillaria caespitosa
Antonín, V. et al., 2021. Desarmillaria caespitosa, a North American vicariant of D. tabescens. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/00275514.2021.1890969 [Accessed August 12, 2021] 【R3-08682】2021/8/12投稿

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3行まとめ

Lentinus caespitosusに対する新組み合わせDesarmillaria caespitosaを再記載した。
米国およびメキシコ産標本を検討し、前者を本種のネオタイプ標本に指定した。
同種とされたこともあるヨーロッパ産のD. tabescensを本種と比較し、形態的・系統的に区別可能であることを示した。
USA, Ohio, Franklin County, Westerville, 6524 Cherokee Rose Drive

(新組み合わせ)

Desarmillaria caespitosa (Berk.) Antonín, J.E. Stewart & Medel
旧名:Lentinus caespitosus Berk.
mycobank_logoSpecies_Fungorum
※本種のネオタイプおよびアイソネオタイプ標本を指定した。

【よく似た種との区別】
Desarmillaria tabescens(ナラタケモドキ)
形態的に類似している(同種とされてきた)
nrLSU、tef1gpdactrpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国、メキシコ、コスタリカではなくヨーロッパ、東アジア (?) などに分布する
本種より担子胞子の幅が広い
本種より縁シスチジアの幅が狭い
本種と異なり縁シスチジアがしばしば不規則形または規則形、不規則形、珊瑚状の混合である
本種より柄シスチジアの幅が狭い
tef1gpdactrpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される