2020年4月23日 (仮訳)チェコ産のLactarius rostratusとLactarius rubrocinctusの分布および生態 Běťák J. 2013. Distribution and ecology of Lactarius rostratus and Lactarius rubrocinctus (Basidiomycota, Russulales) in the Czech Republic. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM65103.pdf [Accessed April 23, 2020] 【R3-07254】2020/4/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チェコにおけるLactarius rostratusとLactarius rubrocinctusの分布に関する知見をまとめるとともに、新規の採集地を報告した。 両種について記載文を掲載するとともに、類似種との差異、生態的選好性などを記述した。 両種はそれぞれ9ヶ所、8ヶ所から最近報告され、長らく見落とされていたか誤同定されていたと考えられたが、いずれも絶滅危惧であると考えられ、レッドリストの次版に含めることを提案した。 (その他掲載種) Lactarius rostratus Heilm.-Claus. 【よく似た種との区別】 Lactarius camphoratus(ニセヒメチチタケ) 同所的に分布する 子実体の色が類似することがある 本種より生息環境の範囲が広い 本種と異なり子実体に通常鮮やかな橙色を欠く 本種と異なり傘表面が小皺状ではなく平滑 本種と異なり子実体の臭いが甘い樹脂状ではなく強いカレー臭 本種と異なり担子胞子表面の装飾がほとんど孤立するか短く繋がるのみである 本種と異なりシスチジア頂部が嘴状でない Lactarius serifluus 同所的に分布する 子実体の臭いが類似している 本種より子実体のサイズが通常大きい 本種より子実体が鈍色で橙色を帯びない 本種と異なり真のシスチジアを欠く Lactarius atlanticus 子実体の色が類似している 本種と異なりチェコにおける分布が知られていない 本種と異なり地中海のオーク類を宿主とする (その他掲載種) Lactarius rubrocinctus Fr. 【よく似た種との区別】 Lactarius fulvissimus 担子胞子の装飾が畝状の網目状で類似している 本種より通常子実体が鮮やかな色である 本種より担子器が僅かに長い 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり側シスチジアが通常疎らである 本種より側マクロシスチジアのサイズが小さい 本種より縁マクロシスチジアのサイズが小さい 本種と異なり傘表皮が粘質毛状被である Lactarius britannicus 本種と異なりチェコにおける分布がおそらく知られていない 本種より傘が暗色 本種と異なり乳液がゆっくりと黄変する 本種と異なり担子胞子の装飾が孤立する Lactarius subdulcis(ヒメチチタケ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 顕微鏡的形態が類似している 本種より子実体のサイズが顕著に小さい 本種より子実体が鈍色 本種より子実体が脆い 本種と異なり傘表面が放射状の皺状 本種と異なり襞が紫変しない 本種よりシスチジアのサイズがやや小さい 本種と傘表皮の構造が異なる