(仮訳)南アフリカにおいてブドウに立ち枯れ病を引き起こすディアトリペ科菌類の多様性、および新種Eutypa cremeaの記載
Moyo, P. et al., 2018. Diversity of Diatrypaceae Species Associated with Dieback of Grapevines in South Africa, with the Description of Eutypa cremea sp. nov. Plant Disease. Available at: https://apsjournals.apsnet.org/doi/10.1094/PDIS-05-17-0738-RE [Accessed January 7, 2019] 【R3-05834】2019/1/7投稿

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3行まとめ

南アフリカにおいてブドウ園に発生するディアトリペ科菌類の多様性を調査し、7種を同定した。
そのうち1種をEutypa cremeaとして新種記載した。
E. lataが南アフリカにおける重要な病原菌であること、Cryptovalsa ampelinaの分離頻度が高く、従来考えられていたよりも立ち枯れ病に深く関係している可能性があることなどを示した。
South Africa, Western Cape Province, Durbanville, Hooggelegen

(新種)

Eutypa cremea Moyo, F. Halleen, L. Mostert
語源…クリーム色の(コロニーの色から)
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【よく似た種との区別】
Eutypa leptoplaca
子嚢殻のサイズの範囲が重なる
子嚢殻が球形~卵状
孔口の数が3-4
孔口が溝状
子嚢胞子が帯黄色
ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南アフリカ、アルジェリア、フランスではなくスイスおよびオーストラリアなどに分布する
本種と異なりブドウおよびArundo donaxではなくFrangula alnusCyssus hypoglaucaが宿主として知られている
本種より子嚢の胞子を含む部分が短い
ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Eutypa tetragona
フランスに分布する
子嚢殻が球形~卵状
孔口の数が3-4
孔口が溝状
子嚢胞子が帯黄色
ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスイスにおける分布が知られている
本種と異なりブドウおよびArundo donaxではなくLaburnum alpinumSarothamnus scopariusが宿主として知られている
本種より子嚢殻のサイズが大きい
本種より子嚢の胞子を含む部分が短い
ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Eutypa consobrina
南アフリカに分布する
ブドウが宿主として知られている
ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢殻のサイズが大きい
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なりPDA-C培地におけるコロニーがクリーム色ではなく杏色
ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cryptovalsa ampelina (Nitschke) Fuckel
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(その他掲載種)

Eutypa lata (Pers.) Tul. & C. Tul.
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(その他掲載種)

Eutypella citricola Speg.
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(その他掲載種)

Eutypella microtheca Trouillas, W.M. Pitt & Gubler
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